最近飲んでるお茶 2021年11月の部 ――ももか、ルフナ、美濃白川茶

おはせろ!

せろりんです。

おれが最近飲んでいるお茶を紹介するガチで謎な企画、11月の部です。

ももか(井村園)

和紅茶「ももか」です。和紅茶の中では有名な銘柄なんじゃないかと思います。

でき上がった和紅茶を飲んでいたら、通りかかった家族が「桃食べてるの?」と勘違いしたことから、「ももか」と名付けました。

これが名前の由来らしいです。香料を使っていない紅茶葉100%のお茶なのに何故か桃の香りが漂うと主張している不思議な紅茶です。

紅茶なのに通りかかった人間に桃と間違えられるだなんて、本当かよと疑ってしまうような信じがたいエピソードではあるんですが、飲んだことある人の感想を聞くと割とマジでそんな感じの味らしく、流石に気になっていたお茶です。

今回買ったのはセカンドフラッシュ(夏摘み)のプレミアムリーフで、2021年産のSF-2Cというロットです。お値段は30gで1100円でした。静岡の島田市ってところで作っているみたいです。

キレイな茶葉ですね~。

なんといっても香りがヤバいです。フルーティーな香りがめちゃくちゃ強いです。

茶葉少なめ抽出時間短めの条件(4g-300mL-2分)で淹れると大変みずみずしい白桃の香りがします。ま~じで桃食ってるときの香りがプンプンしてビビります。

多め長め(6g-300mL-3分)だと、桃の香りのほかにアンズやスモモのような香りもしてきます。まあ、すもももももももものうちと言うくらいなので全部ひっくるめて桃の香りってことでいいんじゃないかと思います。

とにかく香りがガチでフルーティーです。これは杉下右京みたいな風貌の紅茶オタクがメガネをクイクイしながら「これはよく味わうと桃の香りがしますね~クイクイ素人のみなさんにはわからないでしょうけどクイクイ」みたいにほざいているのとは一線を画しており、おそらく誰が嗅いでも一発で桃やスモモの香りを感じられるレベルの非常に強烈な香りです。香料が入っていないのが信じられないくらいです。飲んだ後、吐く息すらフルーティーなのでガチでビビります。

香りだけじゃなく味も美味しいです。コクや甘みがそれなりにありながら、渋みも鮮烈なので後味スッキリです。華やかで軽やかな口当たりで激ウマです。

濃いめに淹れると香りが濃くなって楽しいんですが、代わりに味がかなり渋くなってしまうので難しいところです。

桃と茶って全然違う植物なのに、お茶職人がその気になれば桃の香りがするお茶すら作れてしまうって、お茶職人の戦闘力高すぎだろバグってんのか、と思わざるを得ない1杯でした。桃農家が紅茶味の桃を作ろうとしても多分ムリなのにお茶職人は桃味の紅茶を作れてしまうわけなので、そこで宇宙の対称性が破れていて実に興味深いですね。

香りが繊細なお茶はミルクを入れると香りがよくわからなくなって台無しになることが多いんですが、「ももか」は香りがバケモンみたいに強いのでミルクを入れても全然うまいです。お茶を濃い目に淹れるとマージでミルクに合って激ウマです。


「ももか」は井村園の通販で買えます。送料は僅か300円で、ティーバッグの商品もあるので急須がなくても気軽に買えます。

ただし同じ年の同じ収穫時期でもロットが違うと味が違うはずなので、おれと全く同じのが飲みたい人はそのへんを気をつけると良いでしょう。どうせどのロットも美味しいだろ、とは思いますけどね。

香りをたのしむお茶づくり。井村園のオンラインショップです。

とはいえ紅茶30gだけ買うために送料300円を払うのはちょっと意味不明なので、ついでに2021年のファーストフラッシュ(春摘み)も買ってみました。

ロットはFF-3Fです。

え、意味わからんくらい美しい水色ですね。

セカンドフラッシュよりは味も香りも落ち着いています。香りには春っぽい涼やかなさわやかさも加わっていて、もう11月だというのに春の訪れを感じてしまいます。

30gしか買ってないのでちょっとなんとも言えないところではあるんですが、おれは春摘みのほうが好きかもしれないです。

まじで美味いです。2022年のお茶も今から楽しみになってきました。

ルフナ グナワルダナ茶園(TEAPOND)

TEAPONDで買った、グナワルダナ茶園の2019年産ルフナです。

2022年 ルフナ ポトトゥワ茶園 OP1|紅茶専門店TEAPOND ティーポンド
2022年 ルフナ ポトトゥワ茶園 OP1は、大きなリーフから香る黒糖のような甘みとマイルドながら強い個性が魅力のルフナティー

ルフナは、南国・スリランカの中でも特に南のほうの地域の、しかも標高が低い場所で採れるお茶です。

コーヒーも紅茶も標高が高い場所で採れたもののほうが何となくありがたみがある気がしてありがたく、実際、高級品の代名詞であるブルーマウンテンやダージリンは高いところで採れます。

しかしルフナは、逆に低地で作ってやったぜ~、ワイルドだろう?という根性のお茶で、実際ワイルドな味がします。

50g1350円でした。ルフナは基本的には安いお茶なので、こういう高級品はなかなか珍しいです。

ビビったのが茶葉のデカさです。

比較のために、高級茶葉としては普通のデカさであるサングマ茶園のダージリンを横に置いてみました。

こうして見るとルフナは作画崩壊してんのか?ってくらいデカいです。長辺が1.5cmくらいあって増えるワカメっぽさがすごいので、ご家族と同居されている方は味噌汁にブチ込まれないように注意しておいたほうがいいでしょう。

ルフナ地域は暖かいらしいので葉っぱの生育も良いんだと思います。

なんといってもスモーキーな香りが強いです。よく味わうと黒糖やカラメルのような甘い香りもして美味しいです。

華やかな味ではないですが、どっしりした味わいで飲みごたえがあります。アッサムとキームンの中間みたいな味ですね。

コクや甘みが強く、全体的に味強めではあります。しかし茶葉がデカいからなのか渋みは抑えめで、味が濃いのに軽やかな口当たりです。ちょっと冷ましてから、お菓子やアイスクリームと一緒にグビグビ飲むと幸せになれます。

美濃白川茶 特撰煎茶 清流(茶蔵園)

このまえ多治見旅行に行ったときにサービスエリアで買った緑茶です。岐阜県の東白川村で栽培される「白川茶」ですね。90g1080円だったはずです。

白川茶 茶蔵園特上級茶 清流 | 東白川村役場
自然豊かな村にある道の駅「茶の里 東白川」では、良質の希少茶「美濃白川茶」を製造直売店しています。東白川村は昼夜の温度差が大きく、山間特有の気候風土が香り豊かなお茶に育てます。他にも村の特産品を多数取り揃えています。

おれは日本茶のことが何もわからないので茶葉を見てもよくわかんないですがお約束なので一応乗せておきます。

緑茶の産地には山っぽい場所と里っぽい場所があります。里(平地)っぽい産地で採れたお茶は、のどかで温暖な里で採れた感が満載の旨味が強い味わいになりがちで、逆に山っぽい産地では涼しく清らかなイメージ通りのさわやかで香り高い味わいになる傾向があると言われがちです。

で、東白川村といえば山ん中の山みたいな場所にあるので、そのお陰か、とてもさわやかな香りがして甘みも強いです。

きっと涼しくて眺めの良くて、名前通りの清流が流れる素晴らしい環境で育ったんだろうな~と想像が膨らみます。

紅茶の産地は基本外国なので行くのが難しいですが、日本茶の産地なら余裕で行けるので、そのうち東白川村にも行ってみたいですね~。

東白川村と言うくらいなので、世界遺産・白川郷がある白川村のすぐ東にあるに違いない!東白川村に行ったついでに白川郷にも行けそうだな!と思ったんですが、地図を見てみるとメッチャ離れていて流石に謎でした。

イチョウがキレイだぞ!

八王子のイチョウがいい感じになってきました。

来週には「八王子いちょう祭り」が開催されるらしいです。

ちょいちょい吐瀉物の匂いがしますが見た目はバカみたいにキレイです。

せっかくなので拾った葉っぱに絵の具を塗りつけて素焼きしたマグにペタっとくっつけてみました。

イチョウっぽい濁った黄色の絵の具が陶芸教室に存在しなかったので、茶色をペタっと塗ってから、唯一あった鮮やかな黄色を筆で乗せています。

この上から透明な釉薬を塗って本焼きします。この状態だとちょっとなんとも言えない出来ですが、焼いたときに絵の具が混ざって化けてくれると良いなあと思っています。出来上がるのがこんなに楽しみで、同じくらい怖いのって、高校入試の時より上かもしれません。

終わりだよ~

せろりんでした。

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