最近飲んでるお茶 2022年4月の部―レディグレイ、秘壷蔵、美濃白川和紅茶

せろりんでーす。

おれが最近飲んでるお茶を紹介する謎の企画です。

レディグレイ(トワイニング)

トワイニングのレディグレイです。20個入り400円くらいだったと記憶しています。

「レディグレイ」といえばトワイニングが発明したフレーバーティーです。名前からなんとなくわかる通り、かの有名なアールグレイの親戚みたいなお紅茶です。

アールグレイは、なんらかの紅茶葉にベルガモットとかいう謎の柑橘類の香りをくっつけたお茶です。で、レディグレイはと言うと、アールグレイに更にオレンジピールやレモンピールを加え、その上でヤグルマギクとかいう謎の青い花をブレンドした紅茶です。

レディグレイは登録商標なのでトワイニングしか販売できないんですが、独占販売で独自調合のフレーバーティーの割には味がバリバリにイケているので紅茶界でも割りと有名なお茶です。おれも一時期は茶葉を買って家に常備してガバガバ飲んでいました。

美味しさが安定している上にデカめのスーパーならどこでも売っていて、その割にそこそこ安いので大変助かります。

明るくてキレイな水色ですね。

いろんな柑橘の香りがして大変賑やかな香りを楽しめます。ベルガモットとオレンジとレモンって同じ柑橘類でありながら実は香りが全然違っていて、集中して味わうと、これはアールグレイ特有の高級感のある香りだなとか、これはオレンジっぽい瑞々しい香りだなとか、レモンっぽい爽快で刺激的な香りがあるなとか、いろいろな情報が入ってきます(ヤグルマギクの香りはよくわからないです)。

一方で何も考えずにぼーっと飲むと、ああこれはいつものレディグレイの味だな、と安心できるような、完全に調和した整った味がします。

ベースになっている紅茶葉が非常にまろやかで飲みやすく、ほとんど渋みを感じないのも良いです。

高校生の頃、まだおれが自分で紅茶を買い始める前、バイト先の給湯室にトワイニングのお紅茶のティーバッグがいろいろ置いてありました。トワイニングのティーバッグって銘柄によってパッケージの色が違っていて、たとえばセイロンオレンジペコはオレンジ色、ダージリンは赤紫、レディグレイは青色、などなど様々あります。

で、当時おれは紅茶のことなんて全然わからないので何種類かある銘柄からいい感じの色のを適当に選んで飲んでいました。そしてある日、なんかしらんけど青色のヤツは香りが華やかだし味も飲みやすくて美味いぞと気づいて、それから一時期はレディグレイばっかり飲んでいた記憶があります。

フレーバーもりもりのなので王道って感じの風味ではないですけど、キッズせろりんでもわかるくらい味が分かりやすくてしかも飲みやすいので、おそらく初心者から上級者まで楽しめるおすすめのお茶です。アイスティーにしたり砂糖を入れまくったりしても良いです。

秘壷蔵(きみくら)

トンネル熟成茶 秘壺蔵(ひこぞう)です。

静岡の山奥のトンネルでひと夏熟成させた緑茶らしいです。

掛川のお茶屋さん「きみくら」で購入しました。80g1200円くらいでした。

深蒸しのお茶です。緑茶作りには生のお茶っ葉を製茶するときに加熱をする工程があり、そのときに強めに加熱するお茶のことを深蒸し茶といいます。

強めに加熱することで青臭さと渋みが減りつつ、コクとまろやかさがアップして飲みやすくなります。香り松茸味シメジみたいなノリで、香り浅蒸し味深蒸しみたいなところがあります。また、強めに加熱することで茶葉が脆くなり、このお茶っ葉のように茶葉の細かい粉が発生するのも深蒸し茶の特徴の一つです。

深蒸し茶っぽい濃い緑色をしています。

トンネル熟成した影響なのかはよくわかりませんが、雑味が少なくまろやかな味わいです。そのわりにキレのある渋みもほどほどにあって、でも渋いからと言って嫌な感じは一切しません。まろやかさから発生するまったり性と渋みから発生するシャキっと性が両立されており、まったりしつつシャキっとします。

深蒸しな上にトンネルで熟成しているからか、茶碗に口をつけたときに漂う鮮やかで青臭い香りは控えめです。しかし飲み下したあとに口の中に残るの緑茶特有の甘い香りはしっかりとあって、香りがショボいと思うことは一切ありません。

どこまでが茶葉の美味しさでどこまでがトンネル熟成の効果なのかは謎ではありますが、値段なりにしっかりと美味しいお茶です。

©afro あfろ・芳文社/「ゆるキャン△」第5巻(芳文社,2018) p.37より

ちなみに「秘壷蔵」はゆるキャンに登場したお茶「秘蔵」の元ネタっぽいです。志摩リンが買っていたお茶ですね。

そういうわけでおれもゆるキャンに登場した「きみくら」2階の喫茶コーナーに行って抹茶ティラミスを食べて来ました。メチャうまかったです。お茶を飲んでいたところ隣の席に志摩リンが座っていたので、この店は くき玉露もうまいぞ!と叫んで店をあとにしました。

東白川村の和紅茶(茶蔵園)

多治見に行ってきました。多治見が舞台のアニメ「やくならマグカップも」の聖地巡礼です。多治見に行くのはたしか5回目です。「やくならマグカップも」は1年前に放送が始まったアニメですので、おれは1年以内に5回も多治見に行っていることになります。ワイルドですね。これだけの頻度で多治見に行ったヤツって有史以来だと恐らくはおれくらいなんじゃないでしょうか。

これは多治見市のお隣 瑞浪市の道の駅で買った和紅茶です。茶蔵園というお茶屋さんのものです。ティーバッグ9個入りで700円くらいでした。

美濃のあたりは美濃白川茶という緑茶が有名です。緑茶と紅茶は加工法が違うだけで同じ植物の葉っぱから作られるので、緑茶が作れるなら紅茶も作れるはずだろというノリで、お茶どころではこういう和紅茶が生産されがちです。

美濃焼で飲みます。

で、お湯を注いだところメチャクチャ良い香りが漂ってきてビビりました。栗のような芋のような焼きりんごのようなバニラのような、様々な甘いものの香りを思わせる落ち着く香りがバリバリに漂っています。他の紅茶にはなかなか無いような独特の強い香りです。

その上で紅茶の甘みもメチャ強くて香りによくマッチしています。薄めに淹れると甘さが際立ちすぎるので個人的には長めに蒸らして濃い目に淹れて渋みを確保するのが好きです。

こういう道の駅に売ってる和紅茶って、美味しかったとしても無難な味のものが多くて、外国の有名な農園のお茶と比べると個性が足りないことが多いんですが、コイツに関してはメチャ個性的ですごく美味かったです。紅茶は生産時期が違うと味がぜんぜん違うこともあるので、またしばらくしたら買いたいな~と思います。

岐阜に行った際はいかがでしょうか。おれは道の駅 志野・織部で買いました。


終わりだよ~。

そういうわけで多治見(美濃)に行ってきました。

多治見のあたりはなにもかも陶磁器で作られていて超楽しいです。美濃は日本一のやきものの産地なのでやきものアピールが尋常ではありません。たとえばこれは瑞浪市の道の駅のトイレです。鳥獣戯画みたいなのが書かれている謎のやきもので作られています。

これは多治見のやきもの屋さんのトイレの手洗場です。こういう緑色は美濃焼伝統の色です。

これは多治見駅のトイレだった気がします。なんでトイレの手洗場ばっかりこんなに撮影してるのか自分でも謎です。

終わり。

せろりんでした。

コメント