せろりんです。一瞬インドの南のほう・チェンナイに行ってきたので日記です。
一瞬マレーシア編→一瞬南インド編→スリランカ前篇→スリランカ後編 で読むと時系列順になっています。
も く じ 🐬
入国できないっぽいぞ!

おはようございます。ここはクアラルンプール国際空港です。今日はマレーシアからインドに行きます。


IndiGoとかいうインドのLCCを使ってチェンナイ国際空港まで行きます。
この旅の最終的な目的地はスリランカなわけですが、インドで18時間ほど飛行機乗り換えの待ち時間があります。インドにもちょっとだけ行ってみたかったので、あえて乗り継ぎ時間が長い便を選んでみました。18時間で一瞬だけ入国しようと思います。

機内誌の全部のページがビリビリに破られていて迫力がありました。

無事インドに到着しました。降りたところで「最終的な目的地がスリランカの人とアブダビの人はいますか」といわれたのでIndiGo職員の案内に従ってしばらくここで待つことになりました。

IndiGoの職員についていったところ、店もなにもない殺風景な国際線乗り換えの待合室に案内されてしばらく待つことになりました。
嫌な予感がするな~と思いながら待っていると、なにやら職員が「ここで搭乗時間まで待て」みたいなことを言うので、オイオイと思って「私、入国したい、This Country」と伝えますが、「ダメだ、ここで待て、このチケットでは空港から出れない」みたいなことを言ってきました。
トランジットで18時間もあって、おれはビザも持ってるのに入国できないなんてことがあるかよ、と思って「ここで18時間も待たないといけないんですか?」とインド人に抗議してみるも「イェ~↑ス」とか言ってきて流石に腹がたってきました。
無視して入国するぞ!

「ここからスリランカへの航空券は無効になってもかまわない、チケットは別のを取り直すから入国させてくれ」と言っても「ダメだ、ここで待て」みたいなことを言ってくるので、「FOODを食べたい、18時間もここで待てない」とか言ってみるものの、「搭乗時間が近づけばそこのゲートが開いて2階の待機エリアにいける、食事は2階で売ってる、そのチケットでは入国できない」みたいなわけわかんないことを言ってきて流石に我慢できんなと思いました。そこのゲートが開くのってたぶん15時間後とかの話じゃないですか・・・。
そういうわけで、こっそり待合室を抜け出して入国審査を受け、無事入国しました。そのへんをウロウロしているIndiGoの職員に見つかって怒られないかハラハラしましたけど、なんとか見つからずにすみました。
IndiGoの職員には申し訳ないことをした気もしますけど、メシも布団もないところで18時間も待つのは普通に無理ですし、トランジットで18時間も待ち時間があるのに航空会社の都合で入国ができないなら予約するときにしっかりアナウンスしとけよとも思いますし、そもそもそんなチケット売るなよと思うので、どう考えてもおれは悪くない気もします。
トランジットで訪れた空港で、航空会社側の都合で入国できないなんてことがそもそもあるのか?と思ってちょっと調べてみたところ、航空会社が空港使用料を払わないことを条件にチケットを発券していると入国できないパターンがごく稀にあるらしいです。そうなんですね。


空港駅のレストランでマサラドーサを食べます。ドーサはインドのクレープみたいな食べ物で、マサラドーサはカレー味で炒めたジャガイモなどをドーサで包んだものです。南インドといえばドーサみたいな風潮があります。
メッチャうまかったです。チャイとセットで210インドルピー(400円くらい)でした。

犬です。

イカついペイントのメトロで市街地まで繰り出します。まだ朝の10時ですが、この時点で既にIndiGoのインド人とのバトルで精神を消耗していて家に帰りたくなってきました。
ハトのフンを食らってガチで帰りたくなる


適当な駅で降りて街ブラをします。めちゃくちゃ人が多くて活気に溢れています。

ヤギです。


めちゃくちゃカオスですね~。おれはカオスな街ってわりと好きなんですけど、インドはカオスすぎておれの許容量を越えてる感じもしなくはないです。
と、ここで肩に生暖かい感触をおぼえて、ふと見てみるとハトのフンでした。うおおおおおおおおおおおおおおおおおお。
すぐにウェットティッシュで拭きますが、いくら拭いても嫌な気持ちは残ったままで、テンションガタ落ちでマジで帰りたくなってきました。
インドのビリヤニがうますぎるとおれのなかで話題に




GoogleMapのレビューに「このビリヤニはチェンナイの宝石です!」とか書いてあって気になった、いい感じのビリヤニ屋さんにやってきました。ビリヤニとはインドのカレー味の炊き込みご飯です。

うおおお、メッチャうまいです。
日本で本格的っぽいビリヤニを食べると、ハーブっぽい繊細な香り付けのビリヤニが出てきがちですけど、このビリヤニはけっこう辛くて、肉の旨味がしっかりしていて、ジャンクフード的なうまさがありました。たしかにこのビリヤニはチェンナイの宝石です!

ソースとライタも使い放題です。ライタはよくあるシャバシャバのヨーグルトソースではなく、タマネギをヨーグルトで和えたような、ほぼタマネギで構成されているゴロゴロした固形物です。こういうライタもあるんだなと思いました。
あとカレー味のソースがマジでめちゃくちゃうまくてびっくりしました。ナスのカレーなんですけど、カレー味のバランスといい、ナスの旨味といい、超うまいです。
お値段100ルピー(200円くらい)でめちゃくちゃ安いです。日本だったら1200円くらいします。

犬です。

インドっぽいですね~。
宿泊できないっぽいぞ!


疲れたのであらかじめAgoda(予約サイト)で予約しておいた宿に行きます。何も考えずに適当に予約した800ルピー(1600円くらい)のメチャクチャ安い宿です。
で、フロントに行ったところ「そんな予約はない」「1400ルピー(2800円くらい)払え」「確認するから座れ」と言われて座らせられたまま、受付の人がおれより後に来た客と20分くらい話し込み、やっとおれの番が来たかと思ったら特に何も確認せず「そんな予約はない」「1400ルピー、オア、ノールーム!」とか言われてクソ腹たったので別の宿に行くことにしました。
あとでGoogleMapのレビューをしっかり読んでみると、「追加料金をとられる」「態度がめちゃくちゃ失礼」とか書いてあるレビューが大量にあって、マジでその通りじゃんと思いました。ホテルのレビューって認知が歪んでるクレーマー気質の人がちょっと嫌な思いをしただけでボロクソ書いているパターンが多くて参考にならないのであんまり読まないようにしているんですが、ちゃんと読んだほうがいいなと思いました。

別の宿を探すために宿の外でスマホをいじっていたところ、警察官っぽい服を着た人(おそらく警察官ではない)が弁当のビリヤニを鶏にあげていて良かったです。


そういうわけで3000円くらいの宿を取り直しました。
ここでも「1500ルピー(3000円)払え、予約サイトでは支払いがされていない」とか言われて、まーた追加料金パターンかよ、ふざけんなよ、どいつもこいつもよ、予約サイト(Agoda)から払ったはずだぞ、もう疲れたから一旦払うけど後で絶対Agodaに苦情言って料金取り戻すからな、と思ってイラついたんですが、ちゃんと確認してみると実はAgodaでは支払いが完了していなかったらしく、今回は普通におれが悪かったです。すみませんでした。
マリーナビーチに行くぞ!

散歩しているとチャイ屋さんがあったので迷わず飲みます。インドといえばチャイですね~!インドにはそこら中にチャイ屋さんがあって、驚くほど安い値段でチャイを売っていて、インドでは一日に何杯もチャイを飲むのが普通らしいです。このお店は20ルピー(40円)でした。めちゃくちゃ安いですけど、インドにしては高いのでもしかしたら軽くぼったくられてるのかもしれません。
100ルピー札を渡したところチェンジがどうとか言っていたのですが、よくわからないので「ア?」とか何回も言っていたところ、諦めて解放してくれました。
あとでわかったことですが、このおじさんはたぶん「100ルピー札はデカすぎるからもっとこまかいのをくれ」みたいなことを言っていたっぽいです。20ルピーの支払いで100を渡すのって日本人の感覚だとぜんぜん普通ですけど、チェンナイの人はやたら細かい札にこだわるようで、100ルピー(200円)程度の少額紙幣ですら受け取ってくれない店が多かったです。この後べつのお店でも、何回も「もっと小さい札でくれ」「お釣りがない」みたいなことを言われました。

マリーナビーチにやってきています。チェンナイにあるメチャクチャデカいビーチで、海まで300mくらい砂浜が広がっていて、いたるところに露店があります。


サトウキビジュースです。100円くらいだった気がします。

豆のカレーに揚げた丸いスナックと生野菜とポン菓子を乗せた謎のおやつです。メッチャうめ~。60ルピーとかだったと思います。100ルピーを渡したところ、ガチでお釣りがなかったらしく、ほかのお店で両替してこいみたいなことを言われました。そんなこと言われても・・・と思って固まっているとお店の人が他の店に両替に行ってくれて、おつりはチップでいいと言ったんですがちゃんとお釣りをくれました。なんていいインド人なんでしょう。



射的をします。日本の射的はバネの力でコルクを射出する銃ですけど、インドの射的は圧縮した空気で金属片を射出するもので殺傷能力が高そうです。景品を落とすスタイルではなく、風船を割って遊ぶだけなのがインド式っぽいです。
日本の射的って当たるのは割とあたりまえで、いかに急所に当てて景品を落とすかが重要なわけですが、インドの射的はあんまり当たらないのでおもしろかったです。

牛です。

犬です。

リスです。

まーじでいろんな人がいて生の映画を見てるようでめちゃくちゃおもしろいです。ライブカメラを置いてYoutubeで配信すればひと稼ぎできそうです。
このビーチは遊泳禁止なんですが、海辺に出すぎて結果的に遊泳している感じになっちゃってる人が警備員に怒られていました。

謎の遊具すらあります。

牛です。

犬です。

インド名物「ブレッドオムレツ」を食べます。スパイス味のペーストをパンで挟んで、さらに卵で包んで焼く料理です。
焼く前のパンがめっちゃカビていて、カビている部分をこっそり捨ててから焼いているのをおれはしっかり見ていましたけど、細かいことは気にしないようにします。この世に焼いて食えないものはあんまりありません。

看板の料理と見た目違いすぎるだろと思わなくはないですけど、けっこうおいしかったです。
街ブラするぞ!

マージで汚いです。生ゴミが道端に散乱していて、犬が2匹、ハトが10匹、ハエが1万匹集っているような光景をインドではよく見ます。おれは日本人にしては汚いのが平気なほうだという自負がありますけど、これはちょっと耐え難いです。インドには住めそうにないかもしれないです。

でも街にはどことなくオシャレさがあるような気もします。


道端にあったガネーシャ像です。「冴えないサラリーマンの主人公が、インドで買ったガネーシャ像から出てきたガネーシャの指導を受けながら一歩ずつサラリーマンとして進化していく」みたいな内容の、弱キャラ友崎くんのパクりみたいな有名な小説風自己啓発書があるのでおれもガネーシャ像を買って人生逆転をしようかなと思ったんですが、よく考えたらおれはあの本がぜんぜん好きじゃないので何も買いませんでした。

晩飯もビリヤニです。マジでうまいですね~。スプーンは出してくれないので手で食べます。

付け合せです。

せっかくなのでチャイをたくさん飲もうと思って行動していました。24時間くらいの滞在で7杯くらい飲みました。おれは日本でもよく自分で作って飲むくらいにはチャイが好きです。
インドのチャイはバランスがとれていてうまい気がします。日本で作ろうと思うと、乳成分が多い風味豊かなチャイを作ろうとか、スパイスをきかせてわかりやすい香りにしょうとか、甘さ控えめにして素材の味を活かそうとか、紅茶をたくさん使おうとか、いろいろ余計なことを考えてしまうわけです。しかしインドのチャイは良くも悪くもわりとバランスがとれている気がします。まあ、たまにメチャクチャ薄いチャイもあったりしてインドのチャイも一枚岩ではないっぽいですが、割とどこで飲んでもそこそこうまい印象です。

ネコです。
出国するぞ!

おはようございます。朝もチャイを飲みます。


インドにはこんなかんじの強そうなインド人の顔写真がたくさん貼られていて謎です。都知事選でもやってるんでしょうか?

メトロで空港まで戻ってきました。ブレックファストセットを食べます。マサラドーサと、イドゥリと、ドーナツみたいなやつと、よくわからんカレー味のソースがついてきます。

入口に迷彩服のイカつい警備員がいます。チケットをもっていないと空港には入れないっぽいです。
一度入場した後に飛行機が2時間くらい遅延していることを知ったので、警備員に「外に出たい、そこのモールで食事をとりたい、飛行機が2時間遅延している」みたいなことを言ったんですがノーと言われて出してくれませんでした。食い下がったところ警備員より偉い人っぽい人が召喚されたんですが、やはりノーとのことでした。なんでやねんと思います。


4時間くらい暇になってしまったので出国手続きをして謎の料理を食べます。まあまあ美味しかったです。
インド料理って、もっと、日本人の舌に合わなくて美味しくないのかな、と思っていたんですが、おれが1日の間に食べた範囲だと意外にもメッチャうまかったです。インドはすべてがカレー味なわけですが、さすがに一生カレー食ってるだけあってカレー味のバランスがとれていてうまいです。1週間くらいなら耐えられる気がします。

IndiGoのチケットはおそらく無効になってしまったっぽいですし、もうあんまり関わりたくもないのでスリランカ航空のチケットを取り直しました。

スリランカ航空はLCCじゃないのでなかなかサービスがいいです。たった1時間のフライトなのによくわからんカレー味のパイみたいなのが出てきました。あんまりおいしくなかったです。
そういうわけでインドはメチャクチャ汚いし腹立つこともたくさん起こるけど、魅力もたくさんあっておもしろいところでした。南インドってインドの中ではかなりマシなほうらしくて、ニューデリーとか行くともっとヤバいらしいので、そのうちニューデリーとかにも行ってみたいです。
せろりんでした。
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