謎フルーツ部のせろりんです。
せろりんのちょっとした趣味の一つに、謎のフルーツを食べる、というのがあります。
そういうわけでマレーシアとスリランカに行ってきたので日本には無いレアフルーツを求めて活動してきました。
も く じ 🐬
ローズアップル(マレーシア)
マレーシアの伊勢丹で買ったローズアップルです。蓮霧とかワックスアップルとか呼ばれている果物ですね。
タイでもめちゃくちゃ売っていた記憶がありますが、タイで出会ったときはピーマンかと思ってスルーし続けていました。
割ってみるとこの通りです。
味は「薄味のリンゴ」って感じです。食感もほぼリンゴです。味も香りも薄くてなんとも言えません。うまいっちゃうまいし、全然食えますし、ボケたリンゴみたいな若干ふわふわ感のある食感が癖になる気もしますが、とはいえリンゴが上位互換として存在しているのでわざわざ買うかというと微妙です。
あと、まったく甘くない個体も1個あって、そいつに関してはほんとうに美味しくなかったです。
じつは果物って、べつに甘ければ甘いほど良いわけじゃないですし、味や香りが濃ければ濃いほど良いわけでもないんですよね。むしろ甘くないほうが気軽に食べられてありがたいシチュエーションも多いです。
例えばおれはドラゴンフルーツがけっこう好きで、日本でもよく食べますし、マレーシアでもわざわざ買って食べたくらいなんですよね。ドラゴンフルーツって甘みも酸味も弱くて、香りもほとんど無い謎の果物なんですが、でもなぜか好んで食べてしまうわけです。青いバナナを好んで食べる人がいることからもわかるように、ドラゴンフルーツ的な味の薄い果物にも一定の価値はあるわけです。
そういうわけで、味や香りが薄いからダメということはぜんぜん無いんですが、しかし冷静に考えるとリンゴの時点で既にかなり味や香りが薄くて、リンゴ自体が既に”ドラゴンフルーツ的”なフルーツなので、それより味が薄いローズアップルはまじで使い所が無いです。
カスタードアップル(マレーシア)
伊勢丹で買いました。23リンギットなので750円くらいする高級品です。カスタードみたいな味がするらしいですね。
謎のエグみがあってめちゃくちゃまずかったです。食べた人の感想だと「シャリシャリしていてねっとり」「甘くてまろやか」「カスタードのような味」とか書いてあって、ぜんぜん違うじゃんと思いました。
ネットの感想とぜんぜん違うじゃんと思ったときって大抵は単に熟してないだけなので、これももう少し熟せば美味しいのかもしれません。でも「黒い斑点が出たら食べごろ」と書いてあって、しかしこの果実は全体的に真っ黒で見た目的には完熟なので謎です。
ウィキペディアには「若い果実には殺虫作用がある」とか書いてあってヤバいものを食ってしまった可能性があります。
ケドンドン(マレーシア)
英語だとAmbarella(アンバレラ)とか呼ばれている謎のフルーツです。
ウルシ科でマンゴーの仲間らしいです。
あんま美味しくなさそうです。
ガチでまずいです。謎の青っぽい臭みが強烈で本当に美味しくないです。生のグアバみたいな生理的に無理なマズさがあります。甘みも皆無でメッチャ酸っぱかったです。
現地でもわりとジュースにしたり漬物にしたりと加工して食べるっぽいです。生でも食べるらしいですけど、熟してないからなのか食えたものじゃありませんでした。
ランブータン(スリランカ)
ここからスリランカ編に突入します。今回の旅行でインド(チェンナイ)にも行ったんですが、インドではスーパーに寄らなかったので謎フルーツを入手できませんでした。
そういうわけでランブータンです。謎フルーツ界ではメッチャ有名ですけど、日本ではまず見ない食べ物ですね。イカつい見た目の外皮をむくとライチみたいな身が出てきます。
「香りが無くてあんまり甘くなくてちょっと酸っぱいライチ」みたいな味がします。ライチがあればよくね?って気がします。
だいたいの日本人は食べたことがないんじゃないかと思いますが、冷凍じゃない生のライチはガチで圧倒的にみずみずしくて超うまいんですよね。ランブータンはライチの親戚らしいですけど、ライチさえあればいいような気がします。
そういうわけでフルーツ強さランキングをつくってみたところ見事にライチが1位になりました。
3位に輝いたのはマンゴスチンです。マンゴスチンってマジでめちゃくちゃうまいんですよね。ブドウとライチの中間みたいな味と食感で、甘くてフルーティーでジューシーで超うまいです。日本ではなかなか手に入らないので今回の旅行でときどき買って食べてました。マジのガチでうまいです。
マンゴスチンはデザインもいいんですよね。レオナルド・ダ・ヴィンチが「猫は最高傑作」とか言ったらしいですけど、マンゴスチンもわりと神がデザインした生き物の中でもかなり最高傑作な気がします。
ウッドアップル(スリランカ)
左側の木みたいなのがウッドアップルです。右のBELIとか書いてあるのも謎ですが、謎すぎたのでウッドアップルのみ購入しました。
このスーパーにはカスタードアップル(スリランカではシンハラ語でKATU ANODAと呼ばれているらしいです)も売っていました。ここに限らずカスタードアップルは割といろんなところに売っていましたし、ジュースもいろんなところに売ってました。マレーシアで食べたのがマズすぎてトラウマになってしまい購入は見送りましたが、37リンギット(20円くらい)なので食べればよかった気もします。
ウッドアップルは外側が硬いので浴室の壁に叩きつけて割って食べます。謎フルーツ部の活動は主に旅先で行われるので包丁や皿を使うことができず、主に浴室でがんばって食べることになるのでお見苦しい写真ですが許してください。
味はめちゃくちゃまずかったです。バナナと干し柿の中間のような味で、甘みは強いですが干し柿のような芳香が好きになれません。あと腐ったバナナみたいな嫌な匂いがメチャクチャして最悪でした。食べた人の感想だと「ジャックフルーツみたいな臭みがある」と書いてあって、ジャックフルーツっぽいかはともかく確かに生臭い嫌な香りがしました。
キングココナッツ(スリランカ)
スリランカ名物のキングココナッツです。普通のココナッツジュースは東南アジアとか沖縄でわりと売られてますけど、この黄色い謎のココナッツはスリランカにしかないらしいです。
中のジュースを飲みます。普通のココナッツも数えるほどしか飲んだことがないので、違いは正直よくわからなかったです。白い果肉も普通のココナッツと同じ味でした。
赤いバナナ(スリランカ)
キャンディの市場を歩いていると「どこの国出身?」と聞かれたので「Japan」と答えたところ、「アカ↑イ バナ↑ナ アル↑ヨ」と言われて、おもしろかったのでつい買ってしまいました。
10本くらい束になってるアカイバナナを見せてきたので、多すぎる、もっと少量だけ売ってくれ、と言ったところ2本だけ買うことに成功しました。こういう感じの果物屋さんって一人旅には多すぎる量でしか売ってくれないパターンが多くて、なのに2本だけ売ってくれるのはマジで親切だなーと思います。
ほかにもいろいろオススメしてくれましたが、「荷物が重いから…」と言ったところ「オーケー」と引き下がってくれて、スリランカの商売人にしては珍しく全くしつこくない超いい人でした。
そのへんで食べました。色が赤いだけで味は普通です。ちょっと味が濃くて美味しい気もしましたが、スリランカで食べるからそう感じるだけかもしれないです。
お店の人はほかにも日本語でいろいろ言っていてめっちゃおもしろかったです。
それはそうと、このへんでバナナを食べていたら「日本語でイチからジュウまで言える」と自称する謎のスリランカ人に話しかけられて、「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、キュウ、ジュウ!」と一方的に喋っていておもしろかったです。
絡み方は謎でしたが、自分の国の言語に興味をもってくれるのはなかなか嬉しいものです。おれはスリランカの言葉を一言も勉強せずに行ったので申し訳なかったです。でもスリランカにはシンハラ人とタミル人がいて、おれにはどっちがどっちなのか顔で区別することができず、どっちの言葉を使えばいいのかわからないので勉強していく意味がなかったという事情もあります。
ジャックフルーツ(スリランカ)
スリランカのカレーは基本的にベジタリアンカレーです。ただし、このカレーの奥側には鶏肉っぽい肉を使ったカレーが盛られています。
食べてみると…鶏肉よりは旨味が薄くて食感もやわらかめの謎の物体でした。これはジャックフルーツですね!
ジャックフルーツはバケモンみたいにデカい果実で、見ての通り、ドリアンみたいな硬い外皮に覆われています。世界一大きい果実らしいです。
パラミツとか呼ばれることもある、南~東南アジアではかなりポピュラーな果物です。
この写真は、さっき訪れたマレーシアのそのへんにジャックフルーツが生えていて、めずらしいなーと思って撮影したものです。
切った状態がこれです。ハワイで一度だけ食べたんですが、生臭い不快な香りがして不味かったです。
カレーに入っていたジャックフルーツについては、カレー味が強いからなのか、加熱すると消えるからなのか、どっちなのかはわかりませんが臭みがなくて美味かったです。
「加熱すると肉っぽい食感になるからベジタリアン料理ではたまに使われる」ってなにかに書いてあったのを、カレーを食べた瞬間に思い出しました。
謎フルーツ部に入っていなければ何の肉なのか気になって夜も眠れなかったはずなので謎フルーツ部をやっていて本当によかったと思います。
謎フルーツ部の活動は続く
そういう感じです。
終わり。せろりんでした。
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