ダージリンで爆買いした紅茶を日本に郵送する方法【紅茶爆買い完全ガイド】

せろりんです。インドのダージリンに行ってきました。

ダージリンでダージリンを買うと日本の4分の1くらいの値段で買えて最高にハッピーです。

紅茶が好きなあなたも、これからそうなるあなたも、ぜひ紅茶を爆買いして日本に爆送しましょう。

要点

・Darjeeling Head Post OfficeというIndia Postの郵便局から発送します
・持ち物は、透明なテープ、なにも書かれていない白い紙、送料(現金)、ダンボール、パスポート、ボールペン、テープを切る刃物、の7点です
・送料は100サイズで2.4kgの荷物を航空便で送って2077ルピー
(4000円くらい)でした。14日で届きました。
・郵便局には午前中に行くのがおすすめです

古い情報や不正確な情報がある場合はコメントで指摘してください。おれはインドにもインドの郵便にもダージリンにも詳しいわけではないので、もっといい記事が書けるよという人はぜひ書いてください。

持ち物を手に入れるぞ!

ダンボールが必要です。おれは紅茶屋さんに用意してもらいました。

India Postの目の前にあるモールに入っている「ナッスムルズ」という紅茶屋さんで紅茶を買った際に「ジャパンにティーを送りたいからこういう(指さしながら)ボックスがほしい」と言ったところ、「20分後に来てくれ」と言われてその間に用意してくれました。

ナッスムルズがいつもやってくれるサービスなのかはわからないですが、おれのときは快くやってもらえたので、ダメ元で言ってみるといいんじゃないでしょうか。

ほかにもダンボールを貰う手段はいろいろあるとは思います。おれは断られましたがホテルに貰うことも可能かもしれません。ホテルの人は「うちにはないがそのへんのショップで貰えるだろう」と言っていました。インドの人は基本親切なので何店舗か回ればなんとかしてくれるはずです。ダンボールは英語でcardboardと言うらしいですが、そんなマニアックな単語は通じないのでスマホに画像を表示するなどして意思疎通をはかるといいです。

テープ

透明なテープが必要です。伝票を貼り付けるのにも使うので、おそらくガムテープだとダメです。

郵便局の近くで何回もしつこく声をかけてきためちゃくちゃうさんくさい謎の置物屋さんのおじさんにダメ元で「テープがほしい」と言ってみたところ「300ルピー(600円)だ」「インディアテープ、ベリーストロング!」と使いかけのテープを見せながらわけのわからないことを言ってきたのでノーセンキューと断りつつ別の店を探します。

こういう感じの、インドにありがちなお菓子がメインだけどなんだかんだなんでも売ってる感じのお店に「ドゥーユーハブ テープ」と聞いて回ります。1件目は200ルピー(400円)とめちゃくちゃ高かったのでスルーしました。ただテープ本体に230ルピーの値札がついていて「ディスカウントプライス」だと言っていたので、別にぼったくっているわけではないみたいでした。

2件目は80ルピー(160円)だったので、それでもインドの物価のわりには高いなーと思いつつも、ここで買うことにしました。インドは何買っても日本の10分の1くらいなのになんでテープだけこんなに高いんだよと思います。ダージリンは日本で言うところの軽井沢みたいな場所なので物価がやや高いのはしょうがないのかもしれません。

安いテープを探す作業はけっこうダルいので、どうでもいいことに時間を使いたくないのであればダージリンに行く前の下界のショッピングモールで手に入れておくといいかもしれません。

何も書かれていない紙

送り先と送り元を書くための紙です。白紙ならなんでもいいっぽいです。おれは近くのコピー屋さんでホワイトペーパーをくれと言って調達しました。インドだとコピーのことを何故かXEROXと言うのでXEROXと書いてあるお店に行きましょう。よく見ればそこらじゅうにあります。

ついでにパスポートのコピーが必要かも、と思って、それも同時にやってもらいましたが、結局コピーは必要なかったです。コピーとホワイトペーパーで合計5ルピー(10円)でした。

テープを切る刃物

そのへんで買いましょう。おれは爪楊枝でやっていました。ブスっとやれば透明なテープはそこを起点に切れます。ボールペンで刺してもいいでしょう。

ハサミくらい郵便局で借りれそうな気もするんですが、郵便局はボールペンや紙も含め何一つ貸してくれませんでした。インドの郵便局に何も期待してはいけません。

発送するぞ!

まずはある程度梱包しておきます。タイのアニメイトでお土産に買ってからずっと持ち歩いていたタイ語版星屑テレパスが重かったので、こいつもついでに送っちゃえと思って一か八かで同梱します。

結果的になんの問題もなく送れましたが、税関でごちゃごちゃ言われたり、手続きがダルくなったりするかもしれないので送るのはお茶だけにしたほうがいいとは思います。

郵便局で中を見せる必要があるので、この段階では蓋はしません。

郵便局に行きます。大通りに面しているので迷うことは無いんじゃないかと思います。

「インドから日本に荷物をおくる方法」的なブログを読むと、たいてい「郵便局の外に梱包屋さんがいて白い布を巻いてくれるからその人に頼むべし」とか書いてあるんですが、ダージリンにはそんな人はいませんでした。

地域によって違うんでしょうか?謎です。

右奥のカウンターが国際郵便の窓口です。とりあえずここに行って話しかけましょう。「いまランチタイムだから30分後(13時半)に来てくれ」と言われ、その時間に再度行ったところ休憩が終わってないっぽく更に30分くらい待たされましたが、インドはウチナータイムを採用しているので気にしてはいけません。待っていると普通に犬が入ってきたり、ダージリン出身のインド人に「お前ネパール人だろ?だよな?」みたいなことを現地の言葉で話しかけられるので退屈することはありません。

郵便局が何時までやっているのかはよくわかりませんでしたが、14時くらいまではやっていそうな雰囲気でした。とはいえ午後は一生ランチを食ってる可能性があるので午前中の開店直後に済ませるのが良さそうです。

箱の中を見せろと言われるので素直に見せます。続いて、蓋をしてもっとテープを巻けと言ってくるので言われたとおりにします。

外国から来る荷物ってテープで意味わからないくらいグルグルにされていることが多いですけど、あれってこういう原理だったんだなと関心します。とにかく紙の部分が露出しないくらいグルグル巻きにします。

続いて税関の申告書に内容物を書きます。「Tea leaves, 1kg, 6300 indian rupee(購入金額)」と中身の説明を書き、日付と署名を書きます。

さらに、「ホワイトペーパーに住所を書け」と言われるのでその通りにします。おれはこの時点でホワイトペーパーを持っていなかったので近くのゼロックス屋さんに買いに行っています。

発送元はホテルの住所でいいです。差出人と受取人は両方自分名義で出しましょう。外国は住所の書き方が独特なので、よく調べてから書きましょう。

郵便局では紙もボールペンも貸してくれないのでどちらも用意していく必要があります。伝票を書いてもらう際に逆に郵便局員にボールペンを貸したところ、意外と書き心地が良かったからか「ジャパニーズペン?」とか聞いてきてやかましいわと思いました。ドラえもんが好きだとか言っていて憎めない感じの局員で、英語がおれに伝わらないと翻訳アプリを使ってくれて親切でした。

お金を払ってレシートをもらいます。追跡番号もこれに書かれているので大切に保管するか写真を撮りましょう。

送料は箱の重さ込みで2.4kgをダージリンから八王子まで送って2077ルピー(4000円くらい)でした。配送方法をいろいろ聞かれていた気もしますが全部適当に答えたところ航空便で送ってくれてこの金額になりました。

届くのを待つぞ!

13桁の追跡番号はこのサイトで使います。

Track Consignment
India Post, Ministry of Communication & Technology

よくわからないですがシリグリとコルカタを経由して、いったんシンガポールに行ってから日本に来るみたいです。

コルカタでステータスがCustom Return(税関返却?)になったときは、なにか不備があってダージリンに返送されたのでは?とビビっていろいろ調べまくってしまいましたが、結局ちゃんと届いたので特に問題なかったようです。

荷物が日本についてからは日本郵便のサイトを使って追跡しましょう。

国際郵便 | 日本郵便株式会社
海外へ郵便物を送るときの流れや国際郵便に関する商品・サービスを紹介しています。国際郵便を利用すれば、世界120カ国・地域に、お荷物をスピーディーにお届けすることができます。

そういうわけで無事に届きました。発送から14日で来ました。これから2,3年はダージリン茶に困らないですね。

関税を取られるかなーと思っていたんですが、少額だからか特に何も言われませんでした。よくわからないですが購入金額が16666円以下なら関税がかからないという噂です。とはいえ関税にはよくわからない複雑なルールがあるっぽいので、気になる方はちゃんと確認してみるといいでしょう。

最後に:紅茶を買うぞ!

おれが紅茶を買った場所の情報を乗せておきます。

そういうわけで、日本に送る紅茶を爆買いするために郵便局の前のモールにやってきました。紅茶屋さんがいくつか出店しているほか、ドミノピザがあったり、ウンコが無料だったりと大変良いモールです。

お紅茶は、このモールに出店している「ナッスムルズ」というお店で買いました。ほかにもっと安いお店もあるのかもしれませんが、あんまり安くても本物かどうか心配なので難しいところです。

このお店はお茶っ葉の雰囲気やラベルの情報を見たり、試飲してみたりした限りは流石にちゃんとした品質の本物のダージリンを扱っているっぽいです。

いろんな国の茶器が展示されていて見ごたえがあります。お茶っ葉も膨大な数が販売されています。

店長さんはわかりやすい英語を喋ってくれる人で、笑顔が素敵なガチでいい人でした。英語が得意じゃない人でも、翻訳アプリでもなんでも使ってなんとか意思疎通をする意思があればなんだかんだコミュニケーションはとれるんじゃないかと思います。

「ギダパハール、ここはグッドなガーデン(茶園)で…」「オー、ギダパハール、日本で有名なガーデン…」みたいな通じてるのか通じてないのかよくわからない英会話をしながら紅茶をチョイスします。

ミニマム何kgから売ってくれるか聞いたところ、100gからとのことでした。商品によっては50gから売ってくれるものもあるようなので、色んな種類を試したい人は50gから売ってくれるお茶っ葉を片っ端から買うといいんじゃないかと思います。

お金を払って喫茶コーナーでお茶をいただくこともできますし、言えば店頭の茶葉の試飲もさせてくれます。

喫茶コーナーでは、紅茶に限らず、日本ではなかなか手に入らないダージリン産の烏龍茶や緑茶や白茶も格安で飲めるのでガンガン飲みましょう。おれは滞在中に3回くらい訪れました。

そういうわけで茶葉をなんやかんや1.3キロ分くらい買います。たくさん買ったからか、6800ルピーくらいだったのを何も言ってないのに6300ルピー(12000円くらい)に値引きしてくれました。

日本でちゃんとしたダージリンを買うと100gで4~5000円はするのが普通なので、1.3キロで1.2万というのはガチで破格です。

どの紅茶を買うのがおすすめ?

おれはまじで別に紅茶に詳しいわけでもないんですが、何も知らない人よりは知っているとは思うので、お茶っ葉をお土産にする際のダージリンの選び方を僭越ながらアドバイスさせていただければと思います。

ダージリンは収穫時期で味がぜんぜん違います。そして収穫時期には、春摘み(ファーストフラッシュ)、夏摘み(ファーストフラッシュ)、秋摘み(オータムナル)の3種類があります。

香り良く言えば悪く言えば初心者向けですか?値段
春摘み爽やか 春っぽい新緑の香りさわやか 緑茶っぽい香り豊か味がぜんぜん紅茶っぽくない「なにこれ、緑茶か?香りはとてもいいけど紅茶のイメージとは違うかも…」ってなりがち一番高いけど春摘みは二番煎じもうまいから実質安い
夏摘みフルーティー紅茶っぽいけど軽やかさもある香りと味のバランスが良い 誰が飲んでもうまい味がそこまで紅茶っぽくない初心者ウケはたぶん一番いい
「マスカテル香」がするのは夏摘みに多い
超高い
秋摘み芳醇,紅茶らしい香り紅茶らしい深い味わい紅茶らしさがありつつ香りや味もハイレベルわかりやすい美味しさが無い
紅茶っぽい味だからウケはいいけどダージリンらしさは薄い
好んで秋摘みを飲む上級者も全然いるけど少数派
高い

典型的な茶葉の特徴を表にまとめました。気になるのを買うといいんじゃないかと思います。

よくわからないなら、とりあえず3種類全部買って飲み比べるか、どうしても1つに絞りたいなら夏摘みを買うのがいいんじゃないかと思います。

あとはグレードと茶園とロットを選ぶだけですが、これはもう年によって違いますし、推しの茶園が無い限りは試飲しないとわからないので、試飲するか、店主のおすすめを買うのがいいです。

英会話に抵抗がないなら「Light,Delicate,Mild,Full-bodied」みたいな味の表現と「Fruity, Citrusy, Smoky, Flowery」みたいな香りの表現を覚えていくと役に立つかもしれないです。

ダージリンといえば「マスカテルフレーバー」と呼ばれるマスカットのような芳醇な香りが特徴だとされるので、体験してみたい人は「マスカテル」だけでも覚えていくといいかもしれないです。

英会話がダルいなら「マーガレッツホープ」「キャッスルトン」あたりの日本で1,2を争うベリーフェイマスティーガーデンのお茶の中からご予算に合うお茶っ葉を買えばいいと思います。

おれのオススメはいろんなお茶を買いまくることです。日本だと5000円のお茶がダージリンでは1000円で手に入るので、一番美味しい紅茶だけを求めてケチケチ買うのは非常にもったいないです。ぜひ1万円くらい握りしめてご近所の分も買いましょう。たくさん買ったお茶のなかの一つが美味しくなかったとしても、それもまたインドの思い出の一つだと思いましょう。

おれは知ってる茶園と知らない茶園の春摘みと夏摘みをバランスよく購入しまくっていました。その上で、等級に異名が付いているタイプのグレード(TGFOPとかではなく、スプリングドロップとかシュープリームマスカテルとかそういうやつ)の中から値段がそこまで高そうじゃないものを適当に買っていました。

お紅茶の賞味期限は非常に長いのでたくさん買いまくるのがおすすめです。紅茶は適切に保管すれば腐らないと言われています。数年単位の長い時間をかけて香りが減っていくものの、2,3年くらいは余裕で持ちます。ガンガン買ってガンガン送りましょう。

終わり

そういう感じです。

不正確な情報があればコメントしていただければと思います。

せろりんでした。

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