【インド】コルカタに行くぞ!

旅行

せろりんです。インドにやってきました。いったんコルカタとかいう都市を倒します。

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インドを倒しにインドへ

やっぱり人生で1回くらいはインドを倒しておきたいですよね。おれは去年あたりに一瞬だけインドに行ったことがあるものの、しかしこんなものでは倒したとはとても言えません。もっとしっかり倒す必要があります。

そういうわけで2週間ちょっとインドに行ってきました。

スパイスジェットとかいう謎すぎるインドのLCCに乗ります。翼がボロくて迫力があります。

コルカタの空港にやってきました。街の中心部まではタクシーを使うのが定番の移動方法っぽいです。とはいえこのときはまだおれは健康で、タクシー代の数百円をケチるガッツがあったので、GoogleMapを頼りにバス停を探します。

見知らぬ青年に「どこへ行くんだ」と尋ねられたので、素直に「バスでコルカタのセントラルに行きたい」と答えたところ「バイクタクシーを使え、俺は運転手だ、500ルピー(1000円)で乗せていってやる、バス停はクローズ!」と見え透いた嘘をついてきました。無視してGoogleMapの案内に従います。

バス停がめちゃくちゃ遠くて、本当にここで合ってるのか?と疑いそうになります。無心で20分くらい歩き続けましょう。警察官っぽい人がいたので「バス停はどこ?」と話しかけたところ、バス停はあっちだ、どこの国から来たんだ、オー、ジャパーンか、ジャパンはフレンドだ、とめちゃくちゃ話しかけられて最終的にハグでお別れしました。

いったんチャイをしばきます。

宿に行くぞ!

バス停にたどり着きました。なんらかの必要性があって設置されたと思われるラバーポールが薙ぎ倒されていてイカついです。

バスで移動します。

降りるときに50ルピー(100円)請求されて、意外と高いな、たぶんぼったくりだけど50ルピーだと微妙なラインだな、ぼったくりだったときに周りの人が助けてくれるかもしれないから大きめな声で「フィフティ!?」って言ってやろう、と思ってデカめの声を出しながら支払いをしました。しかし特に何も起こらなかったのでぼったくりじゃなかったのかなあと思いながら下車しました。

いま調べたら運賃は10ルピーらしいです。

青年が警察官に取り押さえられています。

チャイをしばきます。

このへんを歩いていたところ、女装をした人が微笑みながら「10ルピー!」と言ってきたので、なんだこいつと思いながら「ノー!」とデカい声で応戦します。すると女装をした人がメッチャキレながら背中をバシバシ叩いてきたので反射的に走って逃げました。

後で調べたところ、女装をした人はヒジュラと呼ばれているインドのトランスジェンダーの人らしく、外国人旅行者は軽いカツアゲみたいなことをされがちらしいです。普通に叩いてくるのでめちゃくちゃ怖かったです。

プーリーを食べます。

サダルストリートの安宿「Bhagirathi Guest House」にやってきました。1泊800ルピー(1600円)と安くて良かったです。

南京錠を探しに行くぞ!

コルカタと言えば、なぜか日本語を喋れる奴が多くて、しかもその多くが関西弁を操ることで有名なガチで謎の土地です。このビリヤニも関西弁のKabirくんに話しかけられながら食べたものです。

Kabirくんはあからさまに警戒しているおれに対して、日本人の友達がたくさんいるLINEの画面を見せながら「私は日本人の友達がたくさんいる、警戒はよくない、警戒していたら面白くない、インド人に悪い人はいない、しつこい人が多いと思うかもしれないがインド人はみんなビジネスマンだから話しかけるだけで、悪いことはしない」と主張していました。

とはいえ、こっちとしても初日からトラブるわけにはいかないので塩対応を続けていたところ最終的に解放してくれました。

警戒ばかりしていたら面白くないというのはその通りだと思いつつも、日本語で話しかけて「本当のインドを見せてやるからガヤの実家に行こう」とか言って田舎に連れていき大金を請求するとか、「知り合いの結婚式に参加してくれないか」とか言って大金を請求するとか、そういう詐欺はコルカタだとめちゃくちゃよく起こるらしいので警戒しないわけにもいかないのが難しいところです。

そういうわけでコルカタのマーケットにやってきました。めちゃくちゃ賑やかです。

「ジャパニーズ?コンニチワ!」とめちゃくちゃ話しかけられます。たまに「お前は何人だ?ネパール人か?ネパールだろ!」と言ってくる奴もいますが、相手をしても良いことはないので無視するのがいいです。

しつこかったら日本語で寿限無を唱えて話が通じない奴のふりをすると意外とスッと引いてくれることもあります。しかし寿限無はリズム感が良いので、「やぶらこうじのぶらこうじ」のあたりで怪しくなり、「パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ」で流石にふざけてることがバレそうになってヒヤヒヤします。高杉晋作みたいに古事記を覚えていったほうがいいかもしれません。

南京錠がほしかったので「南京錠は無いか」とマーケットの建物の入口のあたりにいる人に尋ねてみることにしました。いま思えばこういうのは良くないです。自分で探せるものは自分で探すべきです。

尋ねてみたところ、「探してくるからここで待て」と、建物の中にあった金属製の仏像が売られている謎の店で5分くらい待たされます。さすがに遅いなーと思って「南京錠は?」と聞くと、なぜか更に奥の店に案内され、そこでも待たされました。5分くらい待っていると、なんだか綺麗な身なりをした50歳くらいのインド人のおじさんが現れました。

南京錠はどうした?と思わなくはないものの、このおじさんがまた日本語が堪能で、面白いので30分くらいおしゃべりしていました。

不動産王と邂逅するぞ!

このおじさんはなんと奥さんが日本人とのことで、日本にも頻繁に行くらしくいろいろな写真を見せてくれました。なんでもインドで不動産屋さんを経営しているらしく、話している最中にも大量の500ルピー札を持った人がおじさんに家賃を払いに来ていました。

自撮り

こういうかんじの会話をしました。

・チャイを飲んでいきなさい。インドでは客人とチャイを飲む習慣がある。
・お腹いっぱいだからチャイはいらない?昼飯はなにを食べた?ビリヤニか。日本ではビリヤニが流行っているね
・私も最近群馬でインド料理屋をオープンした。本格的?このあたりで一番のシェフを呼んだから当然だ。場所は…(実在するお店)。
・日本のインド料理屋はネパール人ばっかりだ。
・どこに泊まっているんだ?サダルストリートか。あそこは麻薬を売っている奴がたくさんいるから良くない。
・明日は親戚の結婚式がある。見ていってもいいぞ。インドは結婚式を何回もやる。普通は5回で、どれだけ貧乏でも3回はやる。
・インドには何日いるんだ?2週間?それはとても短い。インドはそのくらいじゃ見て回れない。ネパールも行くのか?ネパールは今は寒いからインドを回ったほうがいい。
・あなたは独り身?一人が好き?とても変わっている。男も女も神様からもらったものがあるから一人でいるのはもったいない。

・チャイを飲んでいきなさい
・あなたは顔がとてもネパール人に似ている
・電車の予約はできるか?私はConfirmTktというアプリを使っているからこれを使うといい。
・ビリヤニならおすすめの店がある。ここのビーフのビリヤニがおいしい。インド人なのにビーフを食べるのかって?コルカタにはヒンドゥー教じゃない人も多いし、ヒンドゥー教徒にもいろいろいる。

といろいろ教えてくれて超楽しかったです。

南京錠がほしいだけなのに謎の市場の奥の方の薄暗い店に案内されるというシチュエーションがめちゃくちゃ怪しい上に、「結婚式に参加しないか」は大金を請求される詐欺の常套手段だし(全くしつこくなかったですけど)、「チャイを飲め」は睡眠薬強盗っぽいし(客人にチャイを振る舞うのがインドの文化であるのも事実ですけど)、タイミングよく店子が現金で家賃を払いにくるのもタイミングがよすぎて怪しいといえば怪しいですし、インドの不動産しかやっていないと言ったのに群馬のインド料理屋の話が出てきたりしてツッコミどころはあるにはあります。

全体的にヤバそうなフラグが立ちまくっているのでめちゃくちゃ警戒していました。しかしとはいえ、今になって冷静に考えると、話を聞いたり写真を見せてもらったりする限り、日本人と結婚しているのも日本によく行くのもメチャクチャ金を持ってるのも真実っぽい気がします。謎のラスボス感はあるものの、少なくともおれみたいなバックパッカーから小金を巻き上げるようなタイプの小悪党には思えないので警戒しすぎていた説もあります。

そうは言いつつも、どこでも売ってる南京錠を探すのに30分くらいかかるのはさすがに謎で、南京錠がほしいだけなのにこの不動産王の元に案内される理由も謎すぎるので、何が目的のどういう人だったのかはいまでも謎です。それはそうと南京錠は40ルピー(80円)と定価で売ってくれました。昼間に会ったKabirくんの「警戒はよくない、警戒していたら面白くない」という言葉が脳内にこだましつつも、地球の歩き方に書いてあった「インドで日本語で話しかけてくる奴は基本的に詐欺師だからついていくな」みたいな文章が脳裏をよぎります。インドはめちゃくちゃムズいです。そろそろ宿に戻りたいからと言って一緒に自撮りをして解散しました。

ビーフビリヤニを食べに行くぞ!

そういうわけで不動産王オススメのビーフビリヤニのお店にやってきました。

現地の不動産王がオススメするだけあってめっちゃうまいです。ビーフもホロホロで超うまいです。じゃがいもが入っているのもいいですね。インドのビリヤニはわりとジャガイモが入っていて、これがまたうまいです。

不動産王はめちゃくちゃ金をもってるっぽかったのでさぞ高いレストランなんだろうと思いましたが、140ルピー(280円)と安かったです。

ビーフニハリも頼みました。ニハリはスパイススープみたいな感じの料理です。

不動産王が「ここのニハリは牛のおっぱいの部位を使っている」と言っていたのが印象に残っています。たしかに脂肪分が多くて独特の食感でした。スープの部分はスパイシーでめちゃくちゃおいしかった一方で、肉は食べ慣れている普通の部位のほうがうまいなーと思いました。

食べ終わったあとに謎のスパイスが出てきました。このスパイスってインド料理屋さんのレジ横によく置いてありますよね。本場にもコレあるんだなーと思って喜んで食っていたところメチャクチャ汚いお釣りのお札をこの皿の上に置いてきて凄みがありました。

観光するぞ!

ビクトリアメモリアルにやってきました。イギリス植民地時代の建物ですね。

不動産王が「日本人はビクトリアメモリアルに行って外側の写真をちょっと撮っただけで終わりにしちゃうけど本当は中に見るところがたくさんある。言ってくれれば案内する」と言っていたのが脳裏をよぎりつつ、チケット売り場にめちゃくちゃ人が並んでいた上に、この日は謎の軽い体調不良に見舞われてダルかったので外側の写真をちょっと撮って退散します。

てきとうなベンガル料理のお店にメシを食べにきました。ナンと謎のカレーを頼みました。

本場のナン食いてーと思ってこのお店に来たわけですが、ナンを頼むとなるとカレーも頼まないといけないわけです。

おれとしては日本の甘くてバターたっぷりのナンならカレー無しでも行けますけど、ナンだけ頼むのは異常者すぎるのでカレー的なものも頼みます。

とはいえ、メニューを見てもどれがカレーなのかはよくわかりません。インドは全てがカレーなのでカレーという言葉が本来は存在しないらしく、「ビーフカレー」みたいな料理名が書いてあることは稀です。その代わりにビーフマサラとかビーフニハリみたいな謎の名前の料理が日本で言うところのカレーだったりします。

どれが無難なカレーなのかわからず、「recommend」みたいな簡単な英語もほとんど通じないようなので「ユア👦👈️ グッド👍️ メニュー?」とか聞いてなんとか出してもらったのがこの謎のスープです。ビーフのてびちみたいな部位を煮込んだ料理で、正直なところ変な食感でおいしくなかったです。

ナンもパサパサしていて甘くなくて、これはこれで甘すぎないので主食としてはアリだと思いつつも日本のナンのほうがうまいと思いました。

マザーテレサが設立したマザーハウスにも行きました。希望すればわりとカジュアルにボランティア活動を手伝うことができるらしいです。

シリグリに行くぞ!

そういうわけで今日はシリグリとかいう街に行きます。12時にチェックアウトしたもののシリグリ行き夜行バスの出発が18時で、それまで暇です。荷物が重いのでガシガシ観光をする気にもならず、コルカタのてきとうな科学館にやってきました。エンジンの模型を回すと上のモニターのアニメーションが動いて原理を説明してくれるという凝ったつくりでした。

あとは富裕層向けのショッピングモールのフードコートでスマホをいじるなどします。街と違って話しかけてくる人がいないですし、治安もいいっぽいですし、ウンコも無料で清潔なので最高です。

そういうわけでゴツいバスに乗って次の街へ行きます。

インド旅行は寝台列車を活用するとかなり捗るんですが、一方で寝台列車は予約サイトの登録がめちゃくちゃ難しい上に、予約も常に一杯で実用性の高い列車は予約がとれないことも多いです。

おれもがんばってIRCTCという予約サイトに登録しようとしてみたものの、OTP(ワンタイムパスワード)がメールアドレスに届かないという謎の不具合に見舞われて旅の前半は登録ができませんでした。OTPが届かない現象はわりとみんな経験する超定番の不具合らしく、Twitterで検索するとみんな「OTPが届かない」と嘆いています。

なんなら「Irctc Otp」を名乗りモディ首相とインドの内務大臣だけをフォローしている0ツイートの謎のTwitterアカウントすら存在しています。

そういうわけで電車の予約ができないので旅の前半はバスを活用して旅をしていました。

バスはなかなかいいです。寝台にこだわらなければたいてい街のチケット屋さんですぐに手配してくれますし、確実にエアコン付き寝台に乗りたい場合も12Goという予約アプリを使えばたいてい席があります。12Goというアプリもなかなか有用で、Irctcと違って登録が簡単ですし、だいぶ割高ですが鉄道も予約できるので非常に便利です。

そういうわけで12Go経由で豪華寝台バスを予約してシリグリという街に向かいます。バスはめちゃくちゃ快適でしたが、トイレが無いのだけが難点です。ちょいちょいサービスエリアみたいなところに止まってくれるものの、いつ小便をさせてくれるのかわからないのはやはり心配です。

おれは大丈夫でしたがインド旅行に来た日本人は腹をやってウンコを漏らしがちなので、その点でもやはりトイレがある鉄道のほうがいいのかなとも思います。

なかなかしっかり寝れてカーテンも閉まるので、トイレが無い以外はマジで完璧な移動手段でした。12時間くらい移動して3000円くらいでした。宿代込と考えるといいんじゃないでしょうか。12GO経由だから割高なだけで自分でチケット屋さんに行けばもうちょっと安くなるとは思います。たぶん2000円くらいになるんじゃないでしょうか。

続く。

せろりんでした。

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