せろりんです。インドのダージリンに行ってきました。
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乗り合いジープでダージリンに行くぞ!

おはようございます。シリグリという交通の要衝的な街にやってきています。今日はダージリンに行きます。
そのへんのベンチに座っていたところ、注射針を見せながらごちゃごちゃ言ってきた謎の人間が現れて凄味がありました。

あまりにもデカい牛がいます。

ダージリンに行く方法は主に2つです。乗り合いジープかバスです。
バスなら100ルピー(200円)くらいで行けます。ジープは1台2500ルピー(5000円)で10人まで乗れて、何人集まるかで1人あたりの値段が決まるシステムです。お客さんは運転手が集めてくれます。
冷静に考えるとバスのほうが無条件で安いですし、ジープに大勢乗ったら窮屈すぎるのでジープに乗るメリットは一つも無いような気がするんですが、なんとなくジープに乗ります。

少人数で出発されると困るので出発前に「何人集まった?」と聞いたところ、「今いるのはお前だけだが後で到着する電車の客を乗せるから6人集まってる」とか言っていました。オッケー6人いれば十分だろと思って乗ったんですが、電車が到着してもおれを合わせて4人しか乗っていないのに出発して、ざけんなよこいつと思いました。
しかし、ドライバーがなんやかんや道中で人を拾いまくった結果、最終的に請求額は250ルピーになりました。一番前の席だったので何人拾ったのかはよくわかりませんでしたが、どうやら短距離で降りた人も含め10人を超えていたようです。多めに請求しようと思えばいけそうなシチュエーションなのに最低額しか請求しない良心的なドライバーでよかったです。


ジープで3時間くらいかけてダージリンの街にたどり着きました。

モモとかいうほぼ餃子みたいなチベット料理を食べます。ダージリンはヒマラヤに近いのでチベット料理のお店が多いです。

マスカテルブムサンとかいうホテルをとりました。3泊で7000円と割と安く、そこそこキレイでホットシャワーも出てよかったです。しかし息が白くなるくらい死ぬほど寒いのに暖房がついていないという致命的な欠点があり、死ぬほど寒かったです。寒いので初日にシャワーで洗濯した室内干しの洗濯物も3日間ずっと乾きませんでした。

あまりにも寒いので給湯器のお湯をペットボトルに入れて湯たんぽにしていました。
乾かない洗濯物も湯たんぽに洗濯物を巻き付けて熱で乾かしていました。なんでこんな目にあわないといけないんでしょうか。

部屋に置いてあったお茶がアッサムで、ダージリンじゃないんかいと思いました。

よくわからない謎のスープを食べます。ダージリンではわりとよく見る軽食ですがなんなのかはよくわからないです。素朴なトマトスープの味でした。

チョーメンも食べます。たぶん漢字だと炒麺なんだろうなと思います。インドの麺料理は全体的に麺が柔らかすぎてあんまり美味しくないです。というか日本以外の国の麺料理はたいてい麺が柔らかすぎるので、日本人がアルデンテ好きなだけなのかもしれません。
動物園と茶園に行くぞ!

タクシーで20分くらい行ったところにある動物園にやってきました。このへんに生息する動物が見れるらしいです。

ユキヒョウがゴロゴロしていてかわいかったです。来世を選べるならインドの金持ちとかになってデカいネコ科を従えたいですよね。

動物園から近くのお茶園まで徒歩で行きます。ダージリンは崖みたいなところにある街なので少し移動するだけで登山並のハードな運動を強いられます。

これ民家じゃね?って感じの場所をGoogleMapの言う通りに進みます。

こういう感じのところを歩いていたところ、繋がれていない番犬にめちゃくちゃ追いかけ回されてしまい、1分くらい全力疾走で階段を登って逃げることになりました。ガチでキツかったです。
段差が大きいおかげで足が長い人間にアドバンテージがあったようで、なんとか撒けたっぽくて一安心です。しかし冷静に考えると人間が犬に勝てるわけがないので手心を加えてくれたのかもしれません。
海外で犬に噛まれたら旅が終了してしまうので気をつけないといけません。インドの犬はとても大人しいので油断していました。でも急に吠えられたので油断していなかったら避けられた事態なのかと言うとそんなこともない気がします。

そういうわけでお茶園にやってきました。

ハッピーバレー茶園です。

製茶設備をガイドさんが説明をしてくれます。
おれは掛川で茶摘み体験をしたり、スリランカでキャンディの工場に行ったりとなんだかんだでお茶関係の経験を積んでいるので、英語が苦手なわりにはガイドが何を言っているのかなんとなくわかって楽しかったです。

テイスティングもさせてくれます。春摘み、夏摘み、緑茶、烏龍茶、オレンジ風味、バラ風味です。
ダージリンって高級で繊細なお茶っ葉なので普通は香料をつけないでストレートで飲むものですけど、こうして一口だけ飲み比べると香料付きのオレンジ風味とかバラ風味のほうがうまいな…と思ってしまいました。

のどかで良いところです。近づいてよく見ると葉っぱに大気汚染物質かなにかが積もっていて汚いですし、ちょいちょいゴミが落ちていて汚らしかったりもして、なんだかんだここはインドなんだなと思ってしまいます。けど、とはいえ高原の避暑地なだけあってパッと見はいい感じですね。
ハッピーバレーは市街地に近くて観光しやすいので定番の観光地となっているものの、ダージリンはとても広く、日本で有名な巨大茶園の数々はもっと離れた場所にありがちです。そっちも見てみたいなーと思いつつ、犬に追いかけ回された体力の消耗からこの後の数日間ずっと立ち直ることができなかったのでついに行くことはありませんでした。

街に戻ってきました。犬に追いかけ回されてうっすら体調が悪いです。というかインドに居る間はずっとうっすら体調が悪かったです。

もうインド料理は嫌なので西洋のパンを食います。
しかしこれも絶妙に美味しくなくてテンションが下がります。すべては犬に追いかけ回されたせいです。しかし冷静に考えると追いかけ回される前から体調は普通に悪かった気もします。

ダージリンはインドの軽井沢みたいな場所なので西洋っぽいお店がたくさんあります。そういうわけでKFCにも行きました。
KFCって「あのスパイスのレシピは世界でも数名しか知らなくてレシピは金庫で保管されている」みたいな逸話が有名なので、流石にどの国でも同じ味なんだろうと思うじゃないですか。でもこのケンチキは謎に辛くて、美味しいは美味しいんですが食べ慣れている味を期待していただけにテンションが下がりました。
紅茶を送るぞ!

もう犬はええて。

紅茶屋さんの喫茶室で春摘みのダージリンを飲みます。意味わからんくらい良い香りがします。
ここで1万円分くらいお茶を買って日本に送るなどしました。

そのへんのレストランでチキンマンチュリアンを食べます。スパイシーな酢鶏みたいな料理ですね。「マンチュリアン」は「満州人の」という意味らしいですが、しかし満州は特に関係ないらしいです。
蒙古タンメンみたいな料理ってインドにもあるんだなと思いました。
ガヤに行くぞ!


そろそろ地上に降ります。行きはジープでしたが帰りはバスにします。値段は100ルピーくらいでメチャ安く、しかもぎゅうぎゅう詰めのジープよりゆったり座れるので上位互換です。
紅茶屋さんの書いたダージリン買付けレポートを読むと当然のようにジープを使っているので、ジープで行くしか無いような過酷な場所なのかな、と思っていましたけど、バスも普通にあります。そしてバスのほうが安くて明朗会計なのでケチケチ旅行するならバス一択です。
たぶん紅茶屋さんは快適さを重視して日本人スタッフ数人だけで2500ルピー(5000円くらい)を払ってジープを貸し切ってるんだと思います。たしかに仕事でインドに行くなら少しくらい高くてもジープを貸し切って快適に移動したいよな、と思います。安宿に泊まったり汚いバスに乗ったりするのは好きでやっているから耐えられるんであって、仕事でやらされたらおれでもキレます。
隣の席の人に「お前はネパリ(ネパール人)だろ、ネパリだよな?え、イングリッシュオンリー?」とヒンディー語で話しかけられながら移動していました。

犬はもうええて。

夜行バスでパトナーまで行きます。寝台の席がとれなかったので座席で14時間くらい移動します。キツさはあるものの、おれはわりと夜行バスが得意なのでそこまで地獄って感じでもなかったです。
ダージリンは日本で言うところの軽井沢とか清里みたいな場所なので、全体的に落ち着いた雰囲気で、変な人も比較的少ない印象でした。どちらかというと上級者が行くような難易度が高いイメージの街だったんですが、意外と初心者こそダージリンに行ったほうがいいような気もします。
続く。
せろりんでした。
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