【インド】ブッダガヤに行くぞ!

旅行

せろりんです。

ブッダが悟りを開いた地、ブッダガヤに行ってきました。

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カツアゲされるぞ!

ややボロい夜行バスでパトナーという街まで移動します。寝台に乗りたかったものの、空きがなかったので椅子で移動します。15時間で800円くらいとめちゃくちゃ安かったです。

バスは既に4時間くらい遅延しています。渋滞でバスが停止していると、女装をした人がバスに乗ってきました。ヒジュラとか呼ばれている、インドにたまにいるトランスジェンダーの人らしいです。

お札をもって座席を徘徊しながらインド人から金をもらっているようです。ヒジュラの人はこういう感じでお金を貰うことで生計を立てているらしく、外国人旅行者がバスや電車で絡まれるのはインドあるあるらしいです。ヒジュラの人たちは、インド人からは神秘の力があるとか思われているらしく、インド人はわりとホイホイお金を渡すらしいです。ガチで謎です。

で、とうとうおれの席にやってきました。おれはわけわからん人に1ルピーでもでもお金をあげたくないのでガン無視を決め込んでいたところ、なにかを言いながら頭をバシバシ叩いてきたり、イヤホンを片方奪ってきたり(すぐに腕を掴んで取り返しました)、髪の毛を引っ張ってきたりとシンプルに暴力を振るわれてガチでヤバかったです。

おれは今回のインド旅行を、物乞いに絶対にお金をあげない縛りでやっています。子どもの物乞いに付きまとわれるとほんとうに可哀想で、おれはこの子くらいの歳の頃に小学校でめちゃくちゃ恵まれた教育を受けていたのに…と悲しい気持ちになってお金をあげたくなります。しかし、お金をあげたからといって子どものためになるのかは未知数ですし、あげたりあげなかったりするとそれはそれでメンタルに来るので、心を鬼にして一律お金をあげないように行動していました。

そういうわけで、ガチで哀れな子どもにすらお金をあげなかったのにカツアゲみたいなことをしてくる暴力的な人に金をやるわけには絶対にいかないのです。この人が街で物乞いみたいな行為をしていることにもきっと何かしらの文化的・社会的背景があるんでしょうけど、なんであれカツアゲに屈するのは嫌なので髪を引っ張られながらガン無視を決め込んでいると、前の方の席のおじさんがヒジュラの人にもの申してくれたようで、どうやら助けてくれたみたいです。

おじさんガチでありがとう・・・。ヒジュラの人はおじさんと3分くらい口論した末にすごすごと降りていきました。

どういうやり取りがあったのかは謎ですが、ヒジュラの人は「あのネパリ(ネパール人)が~!」みたいなことを現地の言葉で言いながらめちゃくちゃキレていて、シンプルにネパール人だと思われていたみたいで謎でした。

ブッダガヤに行くぞ!

インドの特急に乗ってパトナーからガヤまで移動します。グリーン車しか予約がとれなかったのでグリーン車に乗ります。

これまで設定がうまくいかずに電車予約アプリが使えなかったんですが、いろいろがんばったところ、不動産王に教えてもらったConfirmTktというアプリが使えるようになったのでこのあたりから電車移動が増えます。

車掌が来てなにか言っていたので適当にイエスと返事をしていたところ飯が出てきました。全体的にはまあまあ美味しかったですけど、一番右のおいしそうなカレーからゴムが焦げた匂いがして、食べてはいけない感じだったので残してしまいました。

グリーン車は無料で飯が出ることもあるらしく、これもタダなのかなと思ったら後でちゃんと250ルピー(500円)を請求されました。

グリーン車なだけあって食前に薔薇が配られたり、食後にアイスが出てきたりとマハラジャみたいなもてなしをされて良かったです。

ガヤの駅からトゥクトゥクに30分くらい乗ってブッダガヤの村にやってきました。

ナンを食べるぞ!

モハメドレストランにやってきました。チーズナンとバターナンとチキンマサラをたべます。

チーズナンは日本のインネパ料理屋さんのものよりチーズが大幅に少ないものの、これはこれで美味しいです。バターナンは日本のナンのように甘くてバターたっぷりで超おいしかったです。日本より生地が薄くてサクサクです。

このレストランは観光客向けのちょっといいお店で、チベットの人と思われるお坊さんがたくさんいました。

別の日もナンを食べにきました。めちゃくちゃうまいです。

付け合せはバッファローのカレーです。スパイスの部分は美味しいんですが、肉があんまり美味しくなかったです。

ほんとうはインドの庶民に根ざしたエキサイティングでファンタスティックな料理にいろいろトライしたいのに、今日もナンを食べにやってきてしまいました。エッグカレーとバターナンとガーリックナンを頼みました。

インドのお肉は、おそらく適当に解体して適当に処理して常温で流通させているためあんまり美味しくない気がします。特にチキンは小骨が邪魔でスプーンだと食べにくいです。そういうわけで今日は付け合せのカレーをエッグにしました。卵は流石に日本と同じ味なのでとても美味しいです。

「本場のナンは丸い形で、涙型のナンは日本独自だ」という話をよく聞いて育ったんですが、涙型のナン、あるじゃん、と思いました。デリーの店でもこの形のナンを見たので、「本場に涙型のナンは無い説」はガチでデマなんじゃないかと思います。

「インド人はあんまりナン食わない」みたいな説もありますけど、これも言い過ぎ感があります。たしかに庶民的なお店にはナンは無いですし、ナンを食べるのは主に北の方の人らしいですけど、とはいえちょっといいレストランに行くとたいていタンドール窯があってナンを出しているので、言うほど食わないこともないんじゃないかと思います。

大判焼き屋さんがあったので吸い寄せられてしまいました。インドの庶民に根ざしたエキサイティングでファンタスティックな料理に果敢にトライする屈強なバックパッカーになりたいと思っているのに、どうしても体が日本食を求めます。

お店の人はコレのことをオーバンヤキと呼んでいました。しかし看板にはなぜか「どら焼き」と書いてあります。

あんこ味がいいなーと思ったものの、あんこは無いらしいので「カスタード」と冒険枠で「コーンチーズ」を食べます。味はわりと日本に近くて美味しかったです。

ブッダが悟りを開いた場所に行くぞ!

マハーボーディー寺院にやってきました。ブッダが悟りを開いた場所に記念碑的な塔が立っているお寺です。

こういう塔を見に行きます。スマホ持ち込み禁止なので写真は無しです。

中にはチベットの人っぽいお坊さんが1000人くらいいてお教を唱えていてかなり迫力がありました。

塔のところは流石に神聖な雰囲気で良かったです。おれはガチで神的なものを一切信じていなくて、こういう霊験あらたかな場所に来ても一切祈ったりしないんですが、それはそうと日本人の大半がぼんやり信じてる宗教が始まった場所がここか~と思うと感慨深いです。

塔の近くにはブッダが悟りを開いたときに生えていたとされる菩提樹の末裔が植えられていて、みんな落ちてくる葉っぱを必死に拾っていました。おれは神的なものを一切信じていない一方で普通にミーハーなので本当は葉っぱが欲しかったんですけど、争奪戦が激しくてゲットはできませんでした。

霊験あらたかな菩提樹を前にした人々はめちゃくちゃ卑しくて、常に上を見上げて葉っぱが落ちてきた瞬間にダッシュで取りに行く奴が大勢いました。聖地巡礼のためにインドの田舎まで来てしまうくらい仏教ガチ勢なのにやってることが仏教的価値観の対極すぎるだろと思わなくはないです。とはいえ葉っぱを拾っている人は一部だけで、ほとんどの人は静かに座ってお祈りか瞑想かをしていました。

あと、ジャンプして枝を引っ張って無理やり葉っぱを引きちぎってまで葉っぱを手に入れるという、信心深いのかそうでないのかよくわからない謎の人間もいました。

塔のあたりをうろついていると、「日本人ですか?」と話しかけてきた男が現れました。片言の日本語で「あなたが希望すればこのへんの観光地をガイドすることができます。」と言った後に、勝手に「ブッダはここで悟りを開く前に前正覚山で6年間の修行を行いました。その後下山したブッダはスジャータ村で乳粥の供養を受け…」とペラペラ喋りだしたので、あ、この説明を聞いてるだけでガイド料をとられるかもな、と思い「オーケー知ってます」と言って歩いて立ち去りました。すると男は追いかけてきて「人を無視するのは良くないです。人が喋っているのに無視するのは良くないことです」とか急にとてもまともなことを言い出して返す言葉がありませんでした。

インディアンババ抜きをするぞ!

インドではババ抜きが盛んに行われています。インドのお札はめちゃくちゃボロくて、特に最も少額な10ルピー(20円)札は触りたくないくらい汚い上に、ちょっと破れかけていてテープやホチキスで止められていることもあります。

破れかけたお札は受け取ってもらえないことが多いので、もらってしまったら終わりです。インド人は外国人旅行者に破れた紙幣を押し付けようとしてくるので、インド旅行では破れた紙幣を押し付けられたらその場で「破れてますよ」と指摘し、受取を拒否することが重要です。

そして、押し付けられてしまってもしれっと別のインド人に渡すことに成功すればなんの問題もないので、ポーカーフェイスで破れた札を無関係なお店に渡すことも大切になってきます。

おれはこの謎の遊びのことを10ルピーババ抜きと呼んでいました。

ところで、インド旅行をする人ならだれしも、一度くらいはインド人をやり込めてみたいと考えるんじゃないかと思います。

インド人にはいい奴もたくさんいる一方で、日本人が旅行で出会いがちな観光地のインド人の中には、ぼったくってきたり、騙してきたり、死ぬほどしつこかったりする腹のたつ奴も多いです。

冷静に考えると10ルピー(20円)くらい損をしても何の問題もないのに10ルピーババ抜きに挑んでしまうのは、我々の中に「腹のたつインド人をやり込めてみたい」という欲があるからに他なりません。

さて、インドには500ルピー札<ファイブハンドレッド>を押し付けるタイプのババ抜きもあります。

ATMや両替所でお金をもらうと500ルピー(1000円)札の束を渡される一方で、インドは何故か常におつり不足な国なので、500ルピー<ファイブハンドレッド>を使えるシーンは限られてきます。日本でも万札を使うといい顔はされませんが、インドの場合はそれでは済まず、受取を拒否されます。大きなスーパーで200ルピーくらいの買い物をした場合ですら500ルピーを受け取ってくれないこともあります。

そういうわけで、500ルピーを使おうとすると相手が本当におつりを持っていないことがあるので、財布に細かいお金が無い場合は、サービスを受ける前にかならずお釣りを持っているか確認をとったほうがいいです。

同時に、500ルピーしか持っていない状況をつくらないように常に先手先手で500ルピーを崩していくことも重要です。おれはこの謎の行為のことをファイブハンドレッドババ抜きと呼んでいました。

ブッダが悟りを開いた寺には小額紙幣の束を売り歩いている人がいて、意味わからん商売だなと思ってスルーしたものの、冷静に考えると多少の手数料を払ったとしても素直にあの人のお世話になったほうが快適に旅ができた気もします。

画像はイメージです

そういうわけで、交渉の末に250ルピーでガヤの駅まで運んでくれることになったトゥクトゥクに「ア、500ルピー<ファイブハンドレッド>しか持っていないけどお釣りある?」「オーケー」と確認してから乗車をしました。ガイドブックには200ルピーが相場だと書いてあったので、250ルピーという金額は相場よりちょっとだけ高いくらいの金額です。

ところがこのクソトゥクトゥクは、降りるときに500ルピー札を渡したところ「500でオーケー?too ロングだったから」「ノー、250って言っただろ」「too ロングだったから」とかゴネはじめて、お釣りをくれる気配がありません。もちろん、日本人からすれば揉めるくらいならたかだか500円なんてあげてしまっても良いような気もします。しかし、インド人からすれば500円はものすごい大金です。たぶん日本での5000円に匹敵します。おれが500円という少額を損することは許容できても、おれに仇なす詐欺トゥクトゥクドライバーが不正に500円という大金を得て良い思いをするのはあまりにも悔しいのです。

こいつやりやがったな~。このままでは絶対におつりを返してくれそうにないですし、そもそもおつりを持っていない可能性も高いので、かなり困った状況になりました。「オーケー」と言いながら500ルピー札をひったくります。そして、財布の中から、実はちゃんと持っていた250ルピーを渡してさっさと立ち去ったのでした。

これってインド人をやり込めたことになりますか?


地雷グリコ

バラナシに行くぞ!

電車でバラナシに向かいます。

どの車両に乗ればいいのかよくわからなくて駅で軍人っぽい人に相談したところ、とても親切に案内してくれました。

それはそうと発車するときに勝手にセルフィーを撮り始めたので、便乗しておれも一緒にセルフィーを撮らせてもらいました。公務員なのに自由すぎるだろと思います。

続く。

せろりんでした。

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