せろりんです。
おい!「日々は過ぎれど飯うまし」見ましたか?
なんとビックリ、河合まこさんが高尾在住なんですね!八王子市の高尾駅周辺といえばおれが最近まで住んでいた街です。

たとえばここは南浅川で、右に写っているのは陵南公園です。近くには多摩御陵とかいう天皇の墓があって、たぶん、御陵の南にあるから陵南公園という名前なわけです。

ここは高尾駅の栄えてる方の出口を出たところですね!右手にドトールがあり、そして左手に京王ストアとかいう謎のスーパーがあります。

1話で出てきた食堂は「たかお食堂」ですね!なんとなく雰囲気があってけっこう存在感の強いお店ではあるんですが、おれは行ったことがないです。
いつか行きたいな~と思っているうちにいつのまにかおれが引っ越してしまい、いつのまにかアニメの聖地になってしまい、いつのまにか閉店が決定して4月18日に閉まってしまうらしいです。残念ですね~。
というわけで、「日々は過ぎれど飯うまし」には今後も高尾の飲食店がいろいろ登場すると思われるわけです。実際には、食文化研究部は自炊をしたり食べ歩きをしたりもするようなので、外食のお店はそこまで出ないのかもしれません。とはいえ、何回かくらいは外食するんじゃないでしょうか。
そういうわけで、高尾に4年住んでたこのおれが、日々飯に登場しそうな高尾の飲食店をガチ予想します。一つくらいは当てたいところです。
魚心亭

ここ、ガチで登場しそうですね~。
高尾駅の栄えてないほうの出口から徒歩10分くらいの場所にある「魚心亭」です。大盛りの海鮮丼が有名なお寿司屋さんです。高尾ではけっこう有名なんじゃないかと思います。
河合まこさんは陵南公園のあたりに住んでるっぽいわけですが、駅から陵南公園まで素直なルートで行こうとすると通る場所にあるので、この店はガチで登場しそうです。
前の会社の、めっちゃ感じ悪いこと言ってくるけどなんだかんだおれとはそこそこ仲が良くて時々いっしょにメシを食いに行ってた先輩社員との会話で、何度か行きたいお店の候補に上がったんですが結局おれが転職して引っ越してしまったので行ったこと無いです。
びんびん


八王子ラーメンのお店「びんびん」です。高尾駅前など八王子市内に何店舗かあります。まあまあうまいので時々行ってました。
八王子ラーメンは細麺で醤油ベースのラーメンに薬味としてタマネギを乗せたのが特徴の御当地ラーメンです。

おれのオススメは極太つけ麺です。八王子ラーメンってどの店でも全体的にそこまでうまくないんですが、極太つけ麺はうまいです。
外食慣れしてない女の子がラーメン屋に行く話は割といい感じにアニメにできそうな気がするので、わりとマジで登場しそうな気がします。
八王子ラーメンの名店って八王子にはいっぱいありますけど、同じ八王子市でも高尾駅周辺だとびんびんと謎の屋台のお店くらいしか無いです。
高尾駅前の謎のラーメン屋台

おれが高尾に引っ越した4年くらい前から現れるようになった謎の屋台です。
いまどきラーメンの屋台というのも珍しいので、高尾民の間ではよく話題に登るお店です。
一回だけ「そろそろ行くか~」と思って行ってみたんですが、引くほど行列ができていて引いたので結局目の前の「びんびん」に行きました。
かなり有名なお店ですし、ラーメンの屋台は今や非常にキャッチーな存在なので話も作りやすそうです。そういうわけで登場しそうな気もしますが、現状維持厨の河合まこさんがあの行列に打ち勝てるとも思えないので登場するかはなんとも言えません。
ラーメン二郎 めじろ台店


インスパイアとか呼ばれているパチモンとは違って元祖ラーメン二郎の血を引いているホンモノのラーメン二郎がめじろ台にあります。
八王子は地味に二郎系ラーメン激戦区で、つまり、もやしがたくさん乗った味の濃い謎のラーメンを出すお店がそこらじゅうにあります。しかし多くは高尾から遠すぎたり、チェーン店だったりするので、日々飯に登場するならさすがにラーメン二郎めじろ台店一択な気がします。
でも大学が南大沢にあるので大学帰りに行く設定ならラーメン二郎野猿街道店2が出る可能性もあるにはあります。
とはいえ外食慣れしてない女の子が戦(いくさ)であるところのラーメン二郎に行く話は日常系っぽいテイストに流石に合わない気もするので登場しない説のほうが濃厚です。ダークホースってやつですね。まあでも、河合まこさんは1話でかなりゴツめのカツ丼を普通にたいらげていたので、めじろ台の小ラーメンくらいならギリ食える気もします。
奥芝商店


北海道の誇り・奥芝商店です。
札幌に何店舗かあるスープカレーの超有名店です。名店なだけあって超うまいです。何故か八王子にもお店を構えています。
八王子には同じく札幌の有名店「GARAKU」の支店もあります。
おれが就職を期に北海道から高尾に引っ越してきたときに、めっちゃ感じ悪いこと言ってくるけどなんだかんだおれとはそこそこ仲が良くて時々いっしょにメシを食いに行ってた先輩社員に「君北海道に住んでたの?北海道と言えばスープカレーだよね。八王子は実はスープカレー激戦区なんだよね」とか言われたのを思い出します。
そのときは、所詮内地レベルの話だろ・・・北海道には勝てねえって・・・と思って鼻で笑っていました。しかしちゃんと調べてみると激戦区とは言っても札幌の有名店が何故か八王子で殴り合ってるだけっぽくて、流石に意味わからんなーと思いました。
とはいえ場所が片倉で遠すぎるので登場しなさそうな気もします。
イーアス高尾

2017年にオープンしたショッピングモール「イーアス高尾」です。
餃子の王将とか銀だことかはなまるうどんとかリンガーハットとか、有名なチェーン店がいろいろ入っています。
飯アニメでチェーン店が1件も登場しないのはそれはそれで思想が強い気がしますし、高尾民なのにイーアスに遊びに行かないのはあまりにも不自然なので、イーアスから1店舗くらいは登場しそうな気がします。
目の前にはボウリング場があって、休日に遊ぶにはそこそこ良い場所です。高尾民が高尾で遊ぶとなると高尾山に登るかイーアスに行くかの二択しかありません。
イーアスに入っている回転寿司の「すしえもん」なんかは高尾駅周辺で唯一の回転寿司屋なのでアニメに登場してもおかしくない気がします。めっちゃ感じ悪いこと言ってくるけどなんだかんだおれとはそこそこ仲が良くて時々いっしょにメシを食いに行ってた先輩社員にお寿司を奢ってもらった思い出があります。
高尾山ビアマウント

高尾山の中腹にそびえ立つ要塞みたいな建物です。
ビール飲み放題、飯食い放題で4500円、みたいな感じのイベントをいつもやってるお店です。
行きたいなーと思いつつ、おれは酒が飲めないので飯だけで4500円は流石に高いなと思ってしまって行ったことはないです。
でもまあ大学1年生の河合まこさんは一応酒が飲めないことになっているので、おれがビアマウントに行ったことがないのとまったく同じ理由でビアマウントには行かない説もあります。
ふつうにとろろ蕎麦とか食って下山するんじゃないでしょうか。
高尾に住んでる時点で高尾山に登る回は絶対に来るとは思うんですが、高尾山で飯を食おうとすると、ビアマウントに行くか、べつにとろろが採れるわけでもなんでもないのになぜか名物扱いされてるとろろ蕎麦を食うか、登山中は団子とか食べてお茶を濁しつつ下山してから極楽湯でメシを食うか、麓にいくらでもあるオシャレないい感じのカフェでハンバーガーかなんかを食べるか…、くらいしか候補がない気がします。はたしてどれになるんでしょうか。
高尾へようこそ






そういうわけで河合まこさん、ご入学おめでとうございます。南大沢にある東京都立大学に通っているのにあえて遠くの高尾に住もうとするチョイスは謎ですが、それはそうと高尾はすごく良い街です。高尾のすばらしいところは、田舎としての性質と、都会としての性質と、そして観光地としての性質を併せ持っている点に尽きます。
駅前の栄えてる方の出口はそれなりに栄えていて、すぐ隣には八王子というそこそこの都会があって、しかも高尾駅は始発なので座りながら新宿までたったの40分で行ける。そういう都会的な側面が高尾にはあります。一方で、駅から少し歩くと田舎特有の静けさが広がっていて、もうすこし歩くと完全に山になります。都会と田舎の要素を併せ持っている、というだけだったら日本のどこにでもあるベッドタウンと一緒なのかもしれませんが、しかし高尾が特異なのは、高尾山という世界有数の観光地をも有している点にあります。高尾山は、田舎で、都会で、そして観光地なのです。
旅行には日常のわずらわしさの全てを圧倒する晴れやかさがあります。土日になると関東中から高尾に押し寄せてくる観光客の一人ひとりは、みんな、高尾に到着した時点で既に日常のわずらわしいことから解放されています。道行く人はみんな晴れ晴れとした表情をしていて、見ているこちらも、なんだか晴れ晴れとした気分になるような気がしてくるのです。我々は通勤や通学や買い物や散歩に使っている日常の風景でしかないのに、道を歩いている人はみんな楽しそうにしているわけですから、そういう街に住んでいる我々も、もはや晴れやかな気持ちになるしかないのです。
高尾という街がすばらしいのは、高尾に住んでる人たちも、その気になれば観光客の一員になって高尾山に登ることができるという点です。いつもの風景が、日によっては観光地にも見えるのです。おれは、せっかく高尾に住んでいるのだからと高尾山に登りまくるという贅沢な行為をしていました。たぶん4年で20回くらいは登ったと思います。しかし、登りまくるという贅沢が許されている一方で、「せっかく高尾に住んでいるのに高尾山にまったく登らない」という贅沢もまた、許されています。登るにしろ登らないにしろ、高尾には、登るか登らないかという他の街には存在し得ない選択肢が常に存在していて、この2つを選ぶことができるのは高尾民の特権なのです。
おれは山梨出身なんですけど、富士山のお膝元の山梨県民ですら、富士山に登るか登らないかという選択肢は基本的に脳内にありません。(おれのような)一部の人だけは意を決して富士山に登ることもありますが、大抵の人は登るとか登らないとか、そんなことを考えたこともないまま富士山に登らずに生きています。山梨県民は日本一の山である富士山すら無視することができる一方で、高尾の人は高尾山を無視することができません。登る人は登ることを選択しているし、登らない人は登らないことを選択しているのです。山梨県民のほとんどは富士山を無視しているから富士山に登らないわけですが、高尾山を無視しているから高尾山に登らないという人は、高尾にはいません。
高尾には、高尾山を称賛する人もいれば、高尾山を貶す人もいます。しかし、高尾山を無視することは、高尾に住んでいる限り誰にもできないのです。高尾山という山と、高尾という街の特異さは、その点にこそあるような気がします。






観光公害、なんて言葉を最近では良く聞きます。良い観光地は、必ずしも住み良い街ではないのかもしれません。しかし高尾という街は、少なくとも今のところは、週末になると押し寄せてくる観光客とそれなりにうまく共存しているように思えます。素直に考えると、観光地に住むという行為にはあまりメリットが無いように思えます。ところが高尾には、高尾山と観光客がもたらしてくれる晴れやかさを感じながら生活することができるという、ちょっとした、もしかするととても大きな、魅力があるのです。
そういうわけで、おれが人生のどこかで高尾に住んでいたのは、本当に得難い経験だったと思います。日々は過ぎれど飯うましの皆さんにとってもきっと得難い経験になるんじゃないでしょうか。
高尾山がある影響なのか、高尾には中途半端に和風なインチキ臭い建物がちらほらあります。街は全体的に古びていて、登山口の付近では、老人が真空パックのよくわからない漬物とか、よくわからない饅頭を売っています。しかし高尾には、そういう街に特有の物悲しい雰囲気が一切ありません。一体なぜでしょうか?もちろん、テレワークが流行って高尾に住む人が増えているからとか、観光客が多くて金回りが良いからとか、おしゃれでいい感じな飲食店がちらほらあるからとか、そういう実際的な理由もあるのでしょう。しかし、そのほかに、膨大な数の観光客が明るい雰囲気をもたらしているから、という理由もあるのかもしれません。
誰が言い出したのかわかりませんが、高尾がある八王子市は「太陽の街」なんて呼ばれているらしいです。そんなふうに呼ばれる理由は、もちろん単純に、パッションフルーツが育ってしまうくらい八王子が暑いからなんでしょうけど、それと同時に、八王子には高尾山があるからなのかもしれません。引っ越しちゃったけど、またいつか住みたい街です。
せろりんでした。
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