せろりんです。
みなさん、今日もグレートをアゲインしていますか?
なにがとは言いませんが、今日(こんにち)の世界がこんな感じになってしまっている原因は、真実を軽視してノリでリーダーをテキトーに決めたからです。
そういうわけでフレッシュネスバーガーのポスターに「パクチーバーガー総選挙」と書いてあったので、選挙権を行使してきました。
バインミーバーガーを食べるぞ!

2026年の6月2日までやっているらしいです。「バインミーバーガー」と「カオマンガイバーガー」が選べます。

バインミーバーガーとカオマンガイバーガー、ついでにレンコンフライを注文しました。パクチーは1倍、3倍、5倍から選べます。3倍がオススメと広告に書いてあったので、どっちもパクチーを3倍にしています。

バインミーバーガーから食べてみます。
バインミーといえばフランスパンを使ったベトナムのサンドイッチですね。
挟む具は様々ですが、典型的には、紅白のナマス、パクチー、焼いた肉、レバーペーストといったクセの強い食材が使われます。クセにクセをぶつけて対消滅と中和とアウフヘーベンを同時に狙うサンドイッチです。まじで美味いんですよね~。
そういうわけでバーガーを食べてみます。味は…けっこう美味くてバーガーとしての完成度は高いと思います。フライドチキンはジューシーだし、八角の味がしてベトナム料理っぽい味に仕上がってますし、パクチーもカメムシの味がして美味いです。
でも、典型的なバインミーの美味しさを完全に再現できているかと言うと微妙な気がします。フランスパンのパリパリ感とか、ナマスの存在感とか、具のクセとか、そういうところが全体的に物足りないです。ハンバーガーもバインミーも、どちらも距離の近い料理なので、両方の美味しさもキープしながら混ぜるのがそもそも難しいのかもしれません。

ハンバーガーとしては結構うまいけどバインミーとしてはもう一歩かなと思います。パクチーマシだけでなく、なますマシが選べると良かった気がします。
カオマンガイバーガーを食べるぞ!

続いてカオマンガイバーガーです。カオマンガイといえばタイのチキンライスですね。
おれは日本食が世界一だと特に根拠無く思いこんでいる日本人にタイ料理のうまさを広めるために生まれてきたバケモンなんですけど、タイ料理ファンとして言わせてもらうと、この商品にはツッコミどころが多すぎます。

①米が使われていない。カオマンガイってカオ(ご飯)マン(脂)ガイ(鶏)って意味なんですけど、この料理にはカオ(ご飯)が使われていません。カニ炒飯バーガーという商品があったとして、バーガーにカニしか入っていないくらいには変なことが起きています。
②鶏肉を揚げてしまっている。鶏肉は茹でるのが普通です。揚げた鶏肉を使ったカオマンガイ的な料理も存在しますけど、タイではカオマンガイ・トートという料理名で区別されます。カオマンガイは茹でた鶏が冷めたときのプルプル感や、煮凝り状のゼラチン質のトロトロした食感が魅力の料理です。
③パクチーを入れすぎ。タイ料理といえばパクチー、パクチーといえばタイ料理のイメージがあるかもしれません。しかし本場では、言うほどなんでもかんでもパクチーをモリモリ入れるわけではありません。日本のタイ料理はパクチーを盛りがちなので、タイ人は日本に来るとびっくりするらしいですね。パクチーは日本で言うところのネギみたいなポジションなんだと思います。おれたち日本人は割となんにでもネギを入れますが、入れない料理のほうが多いですし、入れるとしても基本的には薬味として使っているだけです。
まさにポスト・トゥルース時代のハンバーガーですね。とはいえ美味しければ何の問題もありません。いったんバーガーを食べてみます。
肝心の味ですが…けっこううまかったです。これがカオマンガイなのか?と言われると、どう考えてもNOではあるんですが、味は割とタイ料理っぽくて美味しいです。しっかり辛いのも良いですね。山盛りのパクチーもカメムシの味がしてうまいです。
全体的に米がほしくなる甘辛い味付けだったので、米がない分だけ物足りなさもあります。バーガーの真ん中に米をぶち込むくらいのガッツを見せてほしかったですね。タイ料理が好きな人でも、前情報無しにこれを食べて「カオマンガイの味だ!」と思う人はあんまり居ないんじゃないでしょうか。
投票するぞ!

食べ比べが完了したのでフレッシュネスの公式サイトから投票します。
どっちが美味しかったかは悩ましいですが、元の料理へのリスペクトが感じられるのはバインミーのほうかなと思います。どちらもそれなりに美味しかったですけど、モデルとなったバインミーやカオマンガイのほうが美味しかったな、というのが正直な感想です。
突然ですが、おれたちって「日本人は外国の料理を取り入れて魔改造するのが得意」と特に根拠もなく自認していますけど、果たしてそれは本当でしょうか。ラーメン、カレー、焼餃子あたりの例外的に成功した料理がいくつかあるだけで、基本的には本場の人が作る料理のほうが美味しいんじゃないかと思います。
そんなことを言ったらバインミーだって植民地時代にもたらされたフランスパンを魔改造した結果です。タイにだってカレーやラーメンはあって、日本やインドや中国に負けているとは思えません。
だいぶ脱線しましたが、そういうわけでバインミーに一票入れようと思います。

投票期間はとっくに終わってたらしいです。というか、おれが根本的に企画の意図を勘違いしていて、今回のはどっちが美味しいか投票で決めましょう、というイベントではなかったようです。

この中から商品化してほしいのを投票で選びましょう、という話だったようです。そして投票の結果、今回商品化されたのがカオマンガイとバインミーでした、という話みたいです。そっか・・・。

よく見たら、入店前に見たポスターにもそういうふうに書いてありました。
ポスト・トゥルースの時代、最も大切なのは、一人ひとりが信頼できるソースをちゃんと読むことだったのかもしれませんね。トホホ~。もうパクチーはコリゴリだよ~。
せろりんでした。


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