最近飲んでるお茶 2021年7月の部その2 ――ドトールのロイヤルミルクティ、キャンディ、キャッスルトンムーンライト

おはせろ!せろりんです。

夏本番ですね。おれは最近まで北海道に住んでいたので暑さ耐性が一切ありません。地球さん対戦よろしくおねがいします。

ロイヤルミルクティー(ドトールコーヒーショップ)

ちょっと危険物の王になろうかなと思って、ここ最近は毎日のようにドトールでお勉強していました。

最初はコーヒーばかり頼んでいたんですが、おれは空腹時にコーヒーを飲むと胃が痛くなるという特質系の念能力を持っているので、一緒にアンパンとかジャーマンドッグとか、ちょっとしたおやつも頼んでいました。

で、毎回おやつを食べてるとさすがに金がもったいないから、コーヒー以外の胃が痛くならない飲み物を頼んでおやつは抜きにしたほうが良くね?というイノベーティヴな気づきがあり、いつしかロイヤルミルクティーを頼むようになりました。これはロイヤルミルクティーを頼みつつ結局おやつも食べてる図です。生まれてきてすまん。

スチーマーの蒸気で温めたミルクにデカいティーバッグを入れて自分で抽出します。

紅茶の味もミルクの味もメッチャしっかりしていて美味いです。このロイヤルミルクティーはデフォルトでは砂糖が入っていないんですが、ミルクの甘味と紅茶のコクが強いので、何も入れなくてもうまいです。

デフォで砂糖が入っていないのは正直ナイスです。甘いのが良い人は、ドトールが「ハニーシュガー」と呼称しているガムシロみたいな謎の液を自分でたらします(ガムシロと何が違うのかはよくわからないです)。最初は甘み無しで飲んで後半は甘みアリにする、みたいな小技を繰り出せるのが良いですね。

お値段はSサイズが305円、Mが357円、Lが408円です。ティーバッグの大きさはどのサイズを頼んでも同じで、ミルクの量だけが違うので、Sサイズを頼むと濃密な紅茶の香りが、Lサイズを頼むと濃いミルクの甘味が楽しめます。

危険物王種の勉強はガチで内容が糞つまらなく、まあ資格の勉強なんてつまらないのが基本ですけど、それにしてもつまらなく、まーじでつまらないのでお茶で気分を上げるしか無いのです。

キャンディ グレイグヘッド茶園 2019(TEAPOND)

「キャンディ」って名前のお紅茶です。キャンディはべつに飴の味がするとかそういうわけではなく、Kandyって名前のスリランカの地名です。

スリランカで採れたお茶のことをセイロン茶と呼びます。日本茶にも宇治茶とか川根茶とかいろいろあるのと同じように、セイロン茶にも産地の名前を冠した銘柄がいろいろあり、中でも有名で存在感のある5つの産地「ウバ」「ヌワラエリヤ」「ディンブラ」「ルフナ」「キャンディ」のことを、「5大産地」とか、「セイロン・ファイブ・カインズ」とか言います。かっこいいですね。

で、いままでセイロン茶をいろいろ紹介してきたわけですが、今回買ったのは唯一紹介していなかった「キャンディ」です。2019年産のグレイグヘッド茶園のもので、等級はOP1です。50gで1080円でした。

缶に移しました。

形の揃った大きな茶葉で、見てるだけでワクワクしますね。

基本的にはザ・紅茶な、紅茶らしい味わいです。バランスのとれた無難な味わいなんですが、特徴はあります。キャンディは普通の紅茶と比べて渋みが少ないです。色の濃い紅茶はふつう渋みも強いんですが、キャンディは不思議なことに色の濃さの割に渋みがほとんどありません。渋くないので口当たりが軽やかで、紅茶の甘みや旨味やコクをダイレクトに感じることができます。

渋みが少ないと他の味を邪魔しないので、茶葉のブレンドに使ってみても面白いかもしれないです。フルーツティーにしてもいいでしょうね。そんで、渋み以外の味はかなりしっかりしているので、ミルクでいただいてもうまいです。さらにさらにキャンディは(いろいろ理屈があって)アイスティー向きの茶葉だとも言われています。何にでも使える神みたいな茶葉ですね。

ところでおれの知ってる情報はちょっと古かったらしく、最近は「5大産地」ではなく「7大産地」と言うらしいです。ウバが分裂して一部が「ウダプセラワ」という別の産地として認識されるようになり、ルフナも分裂して一部が「サバラガムワ」になったらしいですよ。紅茶の産地が分裂することあるんだ・・・。

キャッスルトン ムーンライト(ルピシア)

ルピシアで買った春摘みのダージリンです。お値段なんと20gで3200円です。高え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。スーパーの紅茶は20g100円くらいですからね。ガチでチビるくらい高いです。

この茶葉を作っている「キャッスルトン茶園」は、世界中に無数にある紅茶園の中でも恐らく一番有名な茶園でしょう。有名な理由はわりとハッキリしていて、茶葉オークションでキャッスルトンの一部の茶葉にクソ高い価格が付きがちだからです。大間のマグロとか夕張のメロンが初ゼリでヤバい値段がつきがち故に有名なのと同じ原理ですね。で、このお茶は、そんなキャッスルトンの中でも特に優れた茶葉に与えられる「ムーンライト」の等級を冠しているダージリンです。ヒエ~。

さすがに成金趣味っぽくていやらしいからブログにするのはやめとこうかな、秘密にしとこうかな、と思っていたお茶ですが、しかし飲んでみると味がありえんくらい美味かったので載せることにしました。

バカ高い茶葉なのは間違いないんですが、計算してみるとティーカップ1杯で400円くらいなので、実はドトールのロイヤルミルクティーとそんなに値段変わらない説があります。この手の高級茶葉は「高い酒よりマシ、高い酒よりはマシ…」「喫茶店よりマシ、喫茶店よりマシ…」とブツブツ言いながらお湯を注ぐのが美味しく淹れるコツです。

缶に移しました

20g3200円もするだけあって茶葉からもオーラが出ています。全体的に緑色で、緑茶っぽい茶葉ですね。

茶葉の中にちらほら見られるチリメンジャコのような白い葉っぱは、ギョーカイ用語でシルバーチップスと呼ばれるもので、要するに紅茶の新芽です。ダージリンはシルバーチップスが多いほど上質なお茶だとされる傾向があり、この茶葉にはずいぶんたくさんのシルバーチップスが入っています。

グオ~うっっっっっっっめ~~~~~~~~~~~~~~。

口にすると圧倒的な花の香りがします。おれは花に詳しくないので、一体これが何の花の香りなのかはわからないんですが、とにかくいろんな花の香りが押し寄せてきます。春摘みダージリンらしい春っぽい青葉の爽快な香りもしますが、花の香りが勝っています。

熱いうちはよくわからないんですが、少し冷めてくるとハチャメチャな甘みを感じます。乾物から出てきたとは思えないほどのみずみずしい甘さです。いや、そりゃあ、ハチミツみたいにゲロ甘いわけではないですが、お茶にしてはかなりの甘みです。スイカの皮のほうの、お腹すいてたら食べるけど腹いっぱいだったら残しちゃう皮なのか実なのかわからない部分、くらいの糖度はありそうです。マジで花の香りがするしマジで甘いです。おれはいま花の蜜を飲んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ふつうのダージリンはわりと渋みがハッキリしているお茶なんですが、このお茶はほとんど渋くありません。渋くない理由はシルバーチップスがたくさん入っているからだと思います。そんで、春摘み茶葉なので発酵が浅く、紅茶っぽいコクや紅茶特有の芳醇な香りもほとんど感じません。紅茶っぽさが全然無く、ただただ花の香りと甘い味がするので、「蜜の味もする紅茶」ではなく、花の蜜そのものをお湯で割って飲んでいるような感覚です。

お湯をそそぐと茶葉の生前の姿が完璧に再現されます。こうして見ると、紅茶ってマジで木の葉っぱなんだな~、と感心してしまいます。美しいですね。

このポット1杯分の茶葉で1000円もするんですね~高え~、と思ったんですが、このお茶は香りと甘みがバケモンみたいに強いので4番煎じくらいまで余裕で楽しめます。となると実質ポット1回250円ですよ!メッチャお得な気がしてきましたね~。

氷を入れてアイスティーにすると甘みが際立ってガチでうまいんですが、一袋に20gしか入っていないのでアイスだのホットだのと楽しみ方をいろいろ試行錯誤しているうちに葉っぱがなくなってしまうのが残念です。早く石油を掘り当てて蛇口からダージリンが出るようにしたいです。


終わりだよ~。

JR東日本の自販機に売っている「天然水ゼリー」がうまいです。

ラムネ味の甘いゼリーです。コイツはかなり固めのゼリーで作られていて、20回くらい強く振りまくってようやく食べられるようになる兵(つわもの)です。しっかりした噛みごたえがあって小腹が満たされます。

ラムネ味なんですがシュワシュワはしていません。やさしい味がして労働後の体に染み渡ります。

うまい上に量もちょうどいいんですが、しかしゼリーが固すぎるので、かなり強く長時間振らないといけなく、駅でやると変質者丸出しになってしまうのが難点です。


終わりだよ~

お こ と わ り

「最近飲んでるお茶」シリーズは、めがねこ先生の「最近聴いている曲」シリーズをオマージュして書いているものです。メチャ面白いので読みましょう。おれが最近聴いている曲は15の夜です(謎)

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