【ゆゆ式】はたして櫟井唯は本当に天才なのか?【徹底検証】

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※この記事はゆゆ式OVA及び原作6巻を中心にゆゆ式のネタバレを含みます

おざぁーっす。せろりんです。

先日、ゆゆ式OVA「困らせたり、困らされたり」がAmazonプライム・ビデオに追加されたんですが・・・、ご覧になりましたか?最高なので見ていない人は直ちに見ましょう。そんでエンディングのフルが最高なので購入して聞きましょう。

OVAで一番目にいいシーンは決まっているわけですが、二番目に良いシーンはどこか?と聞かれたら迷う方は多いでしょう。おれが二番目に好きなシーンはと言いますと、櫟井唯が野々原ゆずこに昼食を買う一連のシーンです。

(C)三上小又・ 芳文社|「ゆゆ式」6巻 P.22より引用

さてこれが例のシーンです。

「唯ちゃんなら私の今食べたいものわかるはず」と言って櫟井唯を口車に乗せてパシる野々原ゆずこ。そんなん適当にアンパン2個と麦茶とかでいいのに、根が真面目なので「ハラへってるし甘いのよりは」「でもダルそうだし重いのは」などと真剣に考える櫟井唯。

結局ミックスサンドとミニピザパンとたらこおにぎりと牛乳を購入するのですが、その絶妙なチョイスに対して野々原ゆずこは「北は青森までとどろく天才」との評価を下します。

作中では「おしい!」とかなんとか言われていますが、北は青森まで轟く天才というのもそうそういるものではありません。君ら周りに青森まで轟く天才いる?おれの周りにはいません。せいぜい行って栃木くらいじゃないでしょうか。額面通り受け取ると櫟井唯はなかなかの天才ということになるわけです。

しかしながら、日向縁に間違えて2京点をあげた前科がある野々原ゆずこの言うことを正面から受け取っていいものでしょうか?

そこで我々は検証のため南アルプスの山奥深くまで足を運んだ。

早朝4時に街を発つ。寝静まった街から人知れず満員の登山バスが出発する。

登山口のピューが世界一冷たい。

我々の来訪を拒むかのように、長い長い急登が続く。下界の猛暑が嘘のように、不気味なほど冷たい空気が山肌を走る。

風雨の中、危険な岩場を何度も登攀する。びちょびちょの岩肌。

険しく、そして長い道のりだ。体に纏わりつくような濃い霧が行く手を阻む。眺望は無い。

危険な道をひたすら進み、ようやく山頂に到達する。火山だけに、ようがんばった、ってね!w

さて過酷な登山を経て「ハラへってるしダルそう」という状態になりました。疲れてるし、2時間くらいしか寝てないですし、楽しみにしていた眺望がないので精神的にもキていますし、飯買いに行く気力もないくらいのコンディションです。最高ですね。

検証開始です。

ぎゅうにゅぎゅうにゅスキスキ

まずなんと言ってもこれです。アニメ1期でチラッと語られているように、野々原ゆずこはサンドイッチが好きです。

それを覚えていて、疲れていてだるいゆずこに好物のサンドイッチを買っていく心遣い。そりゃあ女子からモテるわけですよ櫟井唯。アレかい?唯ちゃんは女子にモテたくてしょうがないのかい?

議論するまでもなく、ハムタマゴサンドは議論は無意味なおいしさです。ヌッカーくらいおいしい。

我々素人は「疲れてんならアンパンとかそのあたりの食べやすい当たり障りのないやつにしておくかw」といった安易な発想につい陥ってしまいますが、鬼才・櫟井唯の発想は違います。

容易に食べることができるのは大前提で、その上で元気が出る食べ物を選ぶのが鬼才・櫟井唯です。医食同源の思想を日常に取り入れる驚異的なセンスです。驚嘆するほかありません。

真に驚くべきは、たらこおにぎりを混ぜたという事実です。

パンの中に一つだけおにぎりがあることで、食事に瑞々しさが与えられ、パンのおいしさをより際立たせることができるのです。

たらこの効果も極めて顕著です。粒体だから鮭のような食べづらさがない。ツナマヨのように脂っこくないからくどさがない。昆布と違って滋味があるから元気が出る。梅と違って刺激的な味がしないから抵抗感がない。極めて具合が良い選択です。

サンドイッチ好きのパン人間におにぎりを買っていく行為は一見暴挙に見えますが、たらこおにぎり混ぜは、実は細部まで計算し尽くした上での行動だったわけです。

ここでも鬼才・櫟井唯の医食同源の思想は遺憾なく発揮されます。ピザパンには、トマト、チーズ、玉ねぎといった、やる気が出るような濃い味がして、かつ栄養がある食材がふんだんに使用されています。

パンとしてはかなり型破りな存在であるピザパンですが、一応はパンであるわけです。ギリのパンはパンです。

ピザパンを混ぜることで、おにぎりなんかが混ざっていて一見規則性がないように見える食事に、あくまでも「パンを中心とした食事」というテーマを残すことに成功しています。

パン食となると自ずと飲料は牛乳に決まってくるわけで、飲料に牛乳を選ぶことによって、おにぎりやパンのみの昼食において不足しがちなたんぱく質やカルシウムといった栄養素まで自然に補っています。

サンドイッチ、おにぎりと、あえてパンの王道から外した料理を選んだ上で最後にピザパンを加えることでテーマ性を残し、牛乳を自然に混ぜる。見事としか言いようのない伏線回収です。

ライチョウが佇む。標高2800m。ここでの生存が許されているのは、わずかな種類の動植物だけだ。

そういうわけで唯ちゃんのチョイス、2京点

普段の態度と裏腹に意外と自己評価が低い櫟井唯ですが、ゆずこ関係に関して言えば北は青森まで轟く天才なので、進路はゆずこ関係がいいんじゃないでしょうか。

終わり。

せろりんでした。

次回予告→日向縁ははたして本当に町内最強なのか?

この記事は、当サイトの前身「日本霜降社」に掲載されていた記事を移転したものです。

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