せろりんでーす。皆様は今日も一日、朝起きておそようございますの挨拶をして飯食って便所行って街をぶらついて飯食って便所行って飯食って寝る生活を送っていることとお慶び申し上げます。おれもそんな感じです。
さて、皆様の街には何があるでしょうか。観光地があるかもしれないし、自然があるかもしれないし、イオンモールがあるかもしれないし、ディスコがあるかもしれません。
おれが住まう北海道の街にはマジで何もないので、毎秒「なにもないんですね、ここ」とつぶやきながら生活をしています。皆様はどうでしょうか。
ところが、一見なにもない場所にも虹だけは見出すことができます。田舎町で起こる出来事の中に虹を見つけていく物語が、ちょうど1年前まで放送していたアニメ「バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~」です。この記事は、放送1周年を記念してカラパレの感想を書く記事です。
虹色はシャボン色 真珠もシャボン色
カラパレに登場する虹色の中で、最もわかりやすいのが「まだ何も記録されていないキネオーブ」です。
「まだ何も記録されてないキネオーブ」は、まだ何も記録されてないキネオーブ特有の光り方をしています。つまり虹色に光っているのです。これから何かが記録できるキネオーブは、すべての色を内包している虹色に光っているのです。
さて、球形で虹色に光っているものといえば、シャボン玉が挙げられます。
シャボン玉は触れたとたんに弾けてしまうものです。例えが最悪ですが、選挙において当選する気がない候補者のことを泡沫候補なんて言うことように泡は(あわわ)すぐに消えてしまうものの象徴です。
触れたとたんに弾けるといえば、10話で商人が触れようとして砕けてしまった真珠を思い出します。冷静に考えると、真珠に触れようとしたら砕けてしまった、などという話は人間の感覚からすると正直謎です。おれたちの感覚では、真珠はそう簡単に砕けるものではありません。ところが、時間の感覚が我々とは違うであろうマーメイドにとっては、硬い真珠も一瞬で砕けてしまうように感じられるのかもしれません。そういえば真珠もうっすらと虹色に光っているように見えます。
さて、真珠は貝殻から生まれます。貝殻から生まれる、といえば、マーメイドです。マーメイドも、はたして虹色に輝くのでしょうか。
虹色がいっぱい
オーロラも虹色です。
映画館の光も虹色です。
砂嵐も虹色!
そう思うとパーレル村も虹色に見えるような気がします。おれたちの街はどうでしょうか。
余談ではありますが、キャロ役を演じた進藤あまねさんの公式Twitterのヘッダーも虹です。
思い返してみれば、シネマカラフルが初めて上映した映画は、少女が虹に向かっていく話でした。バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~も虹に向かっていく話なのかもしれません。
ほかにも、カラパレにはなんぼでも虹や虹色が登場します。本当にいろいろなところに登場しているので、またカラパレを見る機会がありましたら是非探してみてはいかがでしょうか。もちろん身の回りにだって虹色は溢れています。
虹色は永遠 虹は5色
一瞬ごとに色が変わり続け、触れると途端に弾けてしまうシャボン玉は、まさに「一瞬」や「変化」を象徴している存在だと言えます。往年の名曲「シャボン」を聞いたマーメイドも、きっとそう思っていたことでしょう。
ところがカラパレ12話では、シャボンという曲の長い歴史を揺るがすとんでもないことが起こります。カラパレのラストで「シャボンは永遠の象徴」という新解釈をソナタがぶつけてきたのです。
「伝説のことを、ときどき考えます」
「真珠が粉々に砕けたことは悲しいことだけど、いくつもの破片が、いまもどこかで小さな光となって輝いているんだとしたら」
「それは、素晴らしいことだと思います!」
真珠は、粉々に砕けても白く輝き続けます。白といえば全ての色の光が混ざった色です。まさに虹色です。
弾けたシャボン玉はどうでしょうか?シャボン玉が弾けると、飛沫になったシャボン液が散らばって、また空に大きな虹を映し出すのです!
シャボン玉、真珠、キネオーブ・・・虹色を示す物体はたくさんあります。その形は今すぐにでも変わってしまうかもしれないけど、どれも永遠に、小さな光となって輝きつづけることは変わらないと言い放つのがソナタです。形が変わっても虹色であることは変わらないのです。
そして、カラフルパストラーレの5人だって、ちょっと成長して、パーレルを出て、アイドルになったとしても、カラフルな5色の虹色で光り続けるのです。虹色は永遠!虹は5色!
虹色を探しに行こう
さて、彼女たちが住む世界には虹色が溢れていることがわかりました。おれたちの住むこのシャボン玉のような世界にも、見渡してみれば赤い花があり、緑の木々があり、黄色い落ち葉があり、青い空があり、この世界には色彩が溢れているような気がします。おれたちも虹色を追いかけて生きていきたいものです。
ところで、虹色の「まだ何も記録されてないキネオーブ」は、映像を記録すると青色に変わってしまいました。宇宙で一番美しい色は虹色なので、これは少し悲しいことだと皆様は思われたことでしょう。おれも最近までそう思っていました。ところが、このキネオーブの表面にはまだ虹色が隠れているはずなのです。ここでエンディング曲「シャボン」を聞いてみましょう。
ふわふわ この空に浮かんでく
なないろ 虹の色 映しだし
おわかりいただけただろうか。虹色のシャボンはふわふわ空に浮かんでいって、空の色を(あるいは海の色を)映し出しているだけなのです。シャボン色のキネオーブだって同様で、色が変わったように見えてもそれは青色を映しているだけで、まだ実はかすかに虹色に光っているはずなのです。アニメの映像ではよくわからないでしょうか?
キネオーブをお持ちの方は、キネオーブの実物を近くでじっくりと見ていただければ、青色の表面に、かすかに虹色が輝いていることがお分かりになるかと思います。幸いなことにおれは例の青色のキネオーブを所持していますので、お持ちでない方のために写真を添付しておくことにします。ぜひ皆様におかれましては、ブルーの海の底で虹色に輝くカラフルパストラーレの美しいシャボン色をご覧いただければと思います。
終わり
せろりんでした。
この記事は、当サイトの前身「日本霜降社」に掲載されていた記事を移転したものです。
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