せろりんです。せろりんは北海道に6年住んでいたので北海道レベルが50くらいになっています。北海道レベルが1しかない人だと白い恋人やじゃがポックルのような(美味しいけど)誰でも知ってる土産しか選べず、逆に北海道に50年とか住んでいて北海道レベルが99に到達しているとそもそもお土産なんて買わないわけです。そう考えると、北海道レベル50のおれが選ぶ北海道土産は、マニアックな北海道土産を選んでドヤ顔したいと常日頃思っているみなさんにとって大いに参考になるんじゃないかと思います。
そういうわけで今回北海道旅行で自分用に購入したお土産を食レポします。
ビタミンカステーラ
これはマジでうまいですね。
ふかふか食感の甘いカステラです。普通のカステラよりもパサパサしていて、口の中の水分をもっていかれる感じが最高です。普通のカステラと違って茶色い皮に覆われているので、香ばしさが際立っていていくらでも食えます。普通のカステラより安く、しかも日持ちするように作られているんですが、どう考えても高級なカステラよりも美味いのでこの世界は狂ってるよなと思います。
わかさいも
洞爺の名物ですね~。そこそこ有名なお土産なので北海道レベル10くらいでも知ってるかもしれません。
北海道はサツマイモがほぼ採れないらしいんですが、そういう環境にあってもサツマイモっぽいものが食いてえ~というモチベーションで誕生したのがこのお菓子です。主たる材料は白あんと昆布で、昆布はさつまいもの筋っぽさを表現するために混ぜ込まれています。
右の写真は2つに割ったわかさいもです(食べかけじゃないですよ!)。よく見ると細長く切った昆布が見えるかと思います。ほんのり磯の香りがしてうまいです。実はそこまでサツマイモに味が似ているわけでもありませんが、これはこれでうまくてつい買ってしまいます。
べこ餅
北海道のスーパーでよく見る謎の和菓子です。白と黒のカラーリングが牛(=べこ)に似ているからべこ餅とか、米粉(べいこ)を使っているからべこ餅とか諸説あるらしいです。
味はすあまやういろうみたいな感じで素朴な味わいです。黒い部分は黒糖が入っています。米の甘みと黒糖の風味を楽しむシンプルなお菓子ですね。
札幌以南のスーパーやセイコーマートに行くと半々くらいの確率で売っています。
草原のヨーグルトでーでーぽっぽ
おれは北海道に住んでいた頃、一時期いろんなヨーグルトをプレーンでもりもり食べてプレーンヨーグルト最強決定戦をやっていました。まあすぐに飽きてしまったので、そこまで網羅的に食べまくっていたわけではないんですが、ともかく何十種類か食べた中で一番うまかったのがこれです。牛乳の香りとコクが激強で、ガチでうまいです。
ただ400gで500円くらいしてかなり高いです。それと、冷蔵なので持ち帰るのが少々ダルいのも微妙ではあります。おれは札駅の土産屋からこのヨーグルトを無事持ち帰るために、大して買いたくもない冷凍のジンギスカンを買って一緒の袋に入れて持ち帰りました。よく考えるとお土産にしないでその場で食べればよかった気もします。
ちなみに、内地でも入手可能で、なおかつそこそこ安いヨーグルトだと明治ブルガリアヨーグルトがダントツでうまいです。
草太郎
室蘭銘菓の草太郎です。商品名が草太郎で、草太郎を売っているお店の名前も草太郎です。ヨモギまんじゅうですね。道産の甜菜糖や小豆を使っていたり、室蘭の近くで手積みした天然のヨモギを使っていたりと材料にこだわった一品です。
バカみたいにうまいかと言われるとなんとも言えませんが、かなりうまいのはガチなので見つけたら買ってみるといいんじゃないでしょうか。
きびだんご
北海道のスーパーでよく見る謎のお菓子です。麦芽水飴ともち米でつくったハイチュウやボンタンアメみたいな飴菓子です。オブラートにつつまれていて食べやすいようになっています。
バカみたいにうまいです。麦芽水飴の香ばしさと優しい甘みが後を引きます。素朴な味のお菓子ではあるんですが、素朴ゆえの謎の中毒性があってパクパク食べてしまいます。ほぼ糖なのでカロリーが高く、1袋で800kcalくらいあるんですが、中毒性にやられてしまい今回は一気に一袋食べてしまいました。
栗山町にある谷田製菓で作っています。なんで北海道なのにきびだんごなのか、なんでキビが入っていないのにキビだんごなのか、など謎は多いです。「きびだんボ」って書いてあるのにきびだんごって読むのもなかなか謎です。うふぎのことをうなぎって読むのと同じ原理なのかもしれないですね。
月寒あんぱん
謎のアンパン、月寒あんぱんです。オタクであらせられる皆様はゴールデンカムイで見たことがあるんじゃないでしょうか。アレは実在しており、しかも北海道ではいまでも大変親しまれています。スーパーに行くと五分五分くらいで売っています。
硬い皮がギッチリ詰まっている中にあんこもギッチリつまっているのが和菓子っぽくてうまいです。ふわふわのアンパンなど内地人の腰抜けが食べる流動食なのです。おれは北海道民なので普通のアンパンより月寒あんぱんのほうが好きです。
今回はこれしか売ってなかったのでベーシックなこしあん味を買ったんですが、月寒あんぱんには味のバリエーションがいろいろあり、何を隠そうおれは黒糖あん味が好きです。
サンドウィッチマンが公演中に食べたことでも有名です。興奮してきたな・・・。
よいとまけ
北海道特有の謎の木の実「ハスカップ」のジャムを使ったロールケーキです。ハスカップはブルーベリーの味をちょっとワイルドにした感じの謎の木の実です。
よいとまけは「日本一食べづらいお菓子」として有名です。写真のようにカットして個包装にしてあるエディションの製品はそれほど食べづらくありませんが、ロールケーキ1本がそのまま箱に入っている製品はメチャ食べにくいです。外側にまでジャムがついているので切って取り分けるときに必ず手が汚れる上に、生地がやわらかいので盛り付け時に崩壊しがちです。「とはいえフォークで食べればさすがに手は汚れないだろ」と思いがちですが、いざフォークで食べてみると不思議なことにいつのまにか手がベトベトになっています。取り扱いやすいようにロールケーキの表面に申し訳程度にオブラートが貼ってあるんですが、ジャムの量に対してオブラートが薄いので、意味をなしていないどころか、むしろジャムのベトベト感を強調している説すらあります。
とはいえ食べづらさを補って余りある味のうまさがあるからこそお土産激戦区の北海道で今日までこの謎のお菓子が存続しているわけです。コーヒーを淹れずに食べ進めると後悔する圧倒的な甘さがガツンと来てクセになります。とはいえハスカップのワイルドな酸味が味を引き締めているので、甘いながらもクドさは無く、お菓子としての完成度が高いな~と思います。
オホーツク醤
人間を狂わせるとされている調味料です。おれの友人は実際にこれで狂ってしまいました。
北見のほうにあるホタテ屋さんが作っているXO醤です。ホタテや鮭、ハマナスの実(そういう謎の木の実)などを使っています。いろいろ入っているものの、基本的には乾燥ホタテの油漬けのような商品です。ご飯に乗せて食べるとホタテの旨味で口の中をぶん殴られているような味がしてバカみたいにうまいほか、炒め物に使ったり、キュウリにのせたり、パスタと和えたり、うどんと和えたり、何にでも使うことができます。スーパーで売っているXO醤より味が薄めで上品な口当たりです。
さすがに国産のホタテを大量に使った商品なので、おひとつ500円程とご飯のお供にしてはそこそこ高いわけですが、大学生の頃、おれの友達は大学生のカネがない時期なのにコレを買いまくって日常的に食べまくっていて、狂っちゃってんじゃんコイツと思いました。数年前までは売られている場所がかなり限られていて、北見のホタテ屋さんのほかは輪厚のパーキングエリアくらいにしか売っていなかったんですが、その友達は高速に乗るたびに輪厚のパーキングエリアに寄ってコレを買いまくっていて本当に狂っちゃってんじゃんコイツと思いました。で、最近その友達に焼き物を贈ったところ、お返しとしてコレが5個送られてきてヤベ~ってなりました。
はい。
今回は買いませんでしたが、おれが北海道土産として買いがちなものとしてはこんなのがあります。こうして見ると、なんだかんだメジャーなお土産は美味いんだよな~と思います。
・ソラチ ジンギスカンのタレ(内地でよく売っているベルのタレよりうまい)
・めんみ(北海道限定のめんつゆです。ホタテの味がしてうまいです)
・マルセイバターサンド(定番だけど流石にバカうまいです)
・リボンナポリン(謎の炭酸飲料です)
・Oh!焼きとうきび(とうもろこし味のあられです。定番ですね)
・ニシン切り込み(ニシンの塩辛風発酵食品です)
・若造り(バカうまいイカの塩辛です)
・夕張メロンピュアゼリー(夕張メロンのピュアなゼリーです)
・セイコーマートのカップ麺(山わさび味のラーメンが有名です。ほかのも安くてうまいです)
・インカのめざめ(そういう品種のじゃがいもです。栗みたいな味でバカうまいです)
全部買いましょう。
せろりんでした。
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