アロハ!せろりんです。
ハワイで飛行機を操縦してきたので様子を書きます。
どうして私が飛行機に!?
おれは飛行機の操縦をしたことなど無く、当然ライセンスも無く、当然日本では飛行機の操縦はできません。
ところがハワイなら、小型飛行機はライセンスを持っている人が隣に乗っていれば操縦してもOKというややクレイジーな法律があるらしく、「セスナ操縦体験」的なアクティビティを催行している会社がいくつかあります。
コナンくんがしばしば「ハワイで親父に教わったんだ」みたいなことを言いながら旅客機を操縦しているのは、旅客機とセスナはいくらなんでも別物だろと思わなくはないものの、一応そういう事情があるのです。
今回はこのプランを使いました。299ドルです。このときのレートで4万5000円くらいですね。それとチップを50ドル支払いました。
飛行機に乗るぞ!
Lani Lea Flight School & Sky Toursにやってきました。オアフ島で一番でかい空港「ダニエルKイノウエ空港」のすぐ近くにあります。
フライトの時間まで待機します。待合室でコーヒーとお菓子を出していただきました。高額なツアーなだけあってもてなしがしっかりしています。日本人が経営しているっぽく、トイレがハワイで一番キレイでした。
これが今日乗る飛行機です。セスナ スカイホーク172って名前の機体らしいです。
思ったより小さく、思ったよりボロいのでビビりました。
なんと手動で窓が開きます。車と同じで機内は灼熱になるので、飛んでいない間は窓を開けておきます。
セスナとはいえ飛行機なのでもっと高気密に作られているのかと思いきや、40年前の車みたいなガタガタの内装で、大丈夫かよ…と思ってしまうところです。
機内には操縦桿が2つついていて、動きは左右で連動しています。おれがヤバい操作をしても右のインストラクターの先生がカバーしてくれるわけですね。
一応4人乗りですが機内は軽自動車よりもかなり狭いです。後部座席にはおばちゃんが車につけてそうなカバーが装着されている上に、ポンッと水筒が置かれていて、おれはJALとかのちゃんとした飛行機にしか慣れていないので、飛行機ってこんな適当でいいんだ…って思いました。
機内はありえないくらいうるさいので、インストラクターとの会話はこのようなヘッドホンをつけて行います。
インストラクターの中には日本語を話せる人もいるらしいですが、今回の人は英語オンリーだったので頑張って英語で会話します。ただおれは(日本の)小学生レベルの英語しか喋れないのでマジで苦労しました。
「友達とハワイに来たと言っていたが友達は操縦に参加しないのか?」みたいなことを聞かれて「ツアー料金が高額であるから友達は参加しなかった」みたいな返事をしたかったにもかかわらず、英語力の低さと緊張から「price」も「expensive」も思い浮かばなかったので「アア~・・・High・・・エェ~…」みたいなことを言っていたらインストラクターの人がGoogle翻訳に英語を打ち込んでスマホの画面を見せてくれて「高所恐怖症?」と表示されていたので、「アッ、マ、マネー・・・」と返した、という酷い出来事が発生して、おれはなんのために中学・高校・大学・大学院に行ったんだろう…..と思いました。
離陸するぞ!
離陸します。ダニエルKイノウエ空港から着陸します。
離着陸等の難しい操作はインストラクターがやってくれます。インストラクターが「マイコントロール」と言ったときはインストラクターの操縦になり、「ユアコントロール」と言ったときはおれの操縦になる、と説明を受けます。
離陸しました。ウオ~~。
旅客機と違って窓がデカい上に前も見えるので開放感が段違いです。
相変わらず機体はガタガタ言っていますが恐怖感はそれほど無く、よほどの高所恐怖症じゃなきゃそんなに怖い思いはしないんじゃないかと思います。
ワイキキが見えてきました。今回のフライトでは島をだいたい1周します。
ここらでユアコントロールになったので自分で操縦します。割りとゆっくり操縦しても機体がダイレクトに反応するので人馬一体感があって超楽しいです。操作と連動してGがかかるのでフライトシミュレーターのゲームよりも圧倒的に臨場感があります。
飛行機を操縦するのがめちゃくちゃ楽しいのはもちろんなんですが、それ以上にオアフ島の景色が最高すぎて最高でした。マジのガチで海がきれいで終始感動していました。
謎の山です。
ここらでマイコントロールが発動しました。安全そうな場所なのに一体何が…と思っていると海の上を突然旋回し初めて海の景色を見せてくれました。ガチのマジで楽しかったです。
ウオー。
ここはカネオヘ湾サンドバーとよばれる場所です。海の上にある孤立した浅瀬ですね。シュノーケリングスポットです。上空から見てもメチャクチャきれいです。
インストラクターが常に操縦桿に手を添えている上に、セスナはそれなりに直進安定性があるぽいので、ちょっと写真を撮るくらいなら手を離しても問題ありません。
ここはドールプランテーションというやつです。日本でもバナナを売りまくっているあのDoleのパイナップル畑で、オアフ島の有名な観光地でもあります。
実はセスナ操縦体験の前日に車で訪れていたんですが、地上から観光していたときはまさかこんなに広いとは思いませんでした。アイ・ビジット・イエスタデーとゴミみたいな英語をつぶやいたところインストラクターの先生は「オー」って言っていました。
着陸するぞ!
パールハーバーにやってきました。小さく写っているのは戦艦ミズーリとアリゾナ記念館です。この世界、フェイクではなくマジで実在するんだなとよくわからない謎の感慨が生まれました。
このあたりでマイコントロールが発動します。どうも空港が混んでいるらしく順番待ちのために同じ場所をぐるぐる旋回する必要があったようです。最終的に7周くらいぐるぐるすることになり、ちょっとだけ酔いました。酔いやすい人じゃなくても酔い止めを服用しておくといいんじゃないでしょうか。
ここらで着陸体制に入ります。
ところでフライトシミュレーターのゲームをやっていて一番難しいと感じるのは着陸です。滑走路に対して機体を平行しないといけないわけですが、飛行機はクイックに動いてくれないので平行に持っていくのは超大変です。ところがインストラクターの先生は涼しい顔をして一発で平行に持っていって、やっぱりシミュレーターで遊ぶだけのおれと違ってライセンス持ってる人はさすがだな、と当然すぎる感想が思い浮かびました。
セスナライセンスをゲットするのにハウロングのレッスンをするのかと聞いたら1年くらいとおっしゃっていて、意外と短いな~と思いました。ハウマッチなのかと聞いたら10万ドルくらいだと教えてくれて「オ~」って言いました。日本円にするとこのときのレートで1500万なので高え~と思うんですが、まあでもおれは大して役に立たない修士号をゲットするのに奨学金を600万借りて借りて6年間学校に通ったので、実はセスナのライセンスのほうが何かとコスパいいんじゃねとも思いました。
無事着陸しました。1時間くらい飛んでいたものの楽しくて10秒くらいに感じました。これは手押しで飛行機を移動させている様子です。この通りセスナ機の運行は何かとワイルドで、JALとかに慣れているおれはいちいち心配になってしまうんですが、深く考えると怖いので思考しないようにしています。
帰宅するぞ!
戻ってくるとお菓子と飲み物が用意されていました。そこそこ高いだけあってもてなしは万全です。
寄り道したアラモアナセンター(バカみたいにでかいショッピングモール)で、焼いた肉とチーズをパンで挟んだ謎の食品を食べて帰りました。こんなん絶対うまいに決まってるだろ、食わなくてもわかるわ、もう食わなくていいんじゃね?、って思いながら食べたところあんまり美味しくなかったです。
そういうわけで超楽しかったです。もし5000兆円あったらハワイに移住してセスナの免許取りて~と思いました。これはけっこうガチで言っています。
で、コレ帰りの旅客機でパイロットになにかあったらおれが操縦することになるやつだよな・・・と緊張しながらJALの飛行機に乗ったものの、特に何も起こらず無事帰国しました。
オアフ島に行った際はぜひ操縦体験をやってみるといいと思います。かなりpriceがexpensiveではありますが、やったら本当に絶対感動するのでやってみてほしいです。もし感動しなかったら木の下に埋めてもらっても構いません。
せろりんでした。
コメント
飛行機すげーと思いながら読んでたのに、全部最後の変なパンに持ってかれた。
それ