せろりんです。研究室に加湿器がやってきました。ところで、温泉卵という料理があることからもわかるように、人間は熱源があると食材を加熱調理したくなる、そういう生き物です。
(加熱式の)加湿器といえば100℃の蒸気が噴出するマシンです。これは料理をやらないわけにはいきません。
レベル1:ゆで卵を作るぞ
いったんゆで卵を作ります。
まず生卵をアルミホイルできっちり包みます。加湿器の蒸気は100℃なので間違いなく清潔そのものと断言できるとはいえ、蒸気が食品に直接触れるのはさすがに嫌なので、この記事ではこんな感じですべての食材をしっかりと包んでやっていきます。
加湿器の蒸気が出る部分に置きます。もちろんですが、これはメーカーが想定していない使い方なのでオススメはしません。
こんなのでちゃんとゆで卵になるの?と思うんですが、理屈の上では大丈夫です。加熱式加湿器からは100℃の蒸気がでます。100℃の蒸気で加熱するのも100℃のお湯で茹でるのも、まったく同じ結果が得られるはずです。
2,30分で、温泉卵と半熟卵の中間くらいの微妙な硬さになりました。もっとうまいこと時間を調節すれば温泉卵が作れそうです。
1時間くらい加熱した結果、固茹での卵になりました。ちゃんとうまいです。多少時間はかかるものの、ゆで卵なら完璧に作れることが発覚しました。
ちなみに蒸している途中に破裂する懸念がありましたが、なんともありませんでした。冷静に考えると100℃の水で茹でて破裂しないものが100℃の蒸気で破裂するわけがありませんね。
ゆで卵の場合、調理中に臭いを放つこともないので、研究室に人間がいても安心して調理できます。
レベル2:焼き芋
まったく同じ要領で、アルミホイルをしっかり巻いた芋をふかします。
2時間ほどふかしました。見た目は良いですね。
ビジュアルは完璧です。芋の真ん中のあたりはそこそこ美味しくてボチボチ成功だったんですが、端っこの方は若干生っぽくてシャリシャリしてました。加湿器の蒸気孔が小さいので端っこがイマイチ加熱できなかったようです。
ただ、端っこも時間をかけてじっくり加熱すれば美味しく食べられるのは間違いないです。とはいえ、加熱していると芋の臭いが漂うので、研究室に人間がいるときは流石にやめたほうがよさそうです。すまん。
レベル3:肉
今度は肉を焼きたくなってきました。人類ではじめて肉を火で炙った奴も、おれと同じ気持ちだったに違いありません。
鶏肉の手羽元に、スライスした玉ねぎと、塩と、いろんなスパイスを入れています。直接蒸したい気もしますが、さすがにジップロ越しにします。ジップロ越しでやるなら、もうそれは湯煎かレンチンでええやんという気持ちはあります。
蒸気が出る部分にジップロを置きます。蒸気の穴をジップロで完全に塞いでしまうと加湿器によくない気がするので、空き缶などを使って斜めに設置し、蒸気が逃げる余地を残しておいています。
鶏は食中毒が怖いので、かなりオーバーキル気味に火を通します。何回かひっくり返したり揉んだりしながら2時間くらい加熱した気がします。
できました。ちゃんと美味しかったですが、フライパンで焼いて焦げ目をつければもっと美味しかった説もあります。
低温調理っぽい柔らかい肉になるのかな?と思ったんですが、しっかりと火を通した肉特有の歯ごたえがありました。温度はかなり上がるみたいです。
レベル4:米
肉が焼けるとなったら今度はコメがほしくなるのが大和魂です。ほうじ茶の缶にタイ米と固形コンソメ1個と塩と細かく刻んだ豚肉アンドたまねぎを入れます。
たまに箸で中を混ぜながら1時間半ほど加湿器で加熱します。
完成!米粒の外側がベチャッとしていて、中は芯が残っていました。高山でコメを炊いたときのガッカリ感をもっと酷くした感じです。100℃の蒸気が熱源だと、どれだけ頑張っても100℃には到達しないみたいです。
これ、米がうまく炊けなかったときのために白米ではなくピラフにしたんですけど、正解だったみたいです。味がなかったらもっと不味かったことでしょう。
食えなくはないですが、さすがにこれは失敗です。もう1時間くらい加熱しておけば芯はなくなるのかもしれませんが、今度はパサパサになりそうです。コメを美味しく調理するのはさすがにキツいみたいです。お粥だったら作れるかもしれませんね。
そういうわけなので、家に加湿器がある人は自己責任でやってみるといいんじゃないでしょうか。
せろりんでした。
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