【多治見】やくならマグカップも聖地巡礼マニュアル―どこ行く?何する?何食べる?

アニメ

せろりんでーす。

「やくならマグカップも 二番窯」楽しかったですね!

でもアニメが終わっちゃったから寂しいなあ・・・・・・・・なんて思っている皆さんに朗報です。

やくもには聖地巡礼という楽しみ方があります!やくもはそもそも聖地巡礼を前提に作られているコンテンツなので、アニメだけ見て聖地巡礼に行かないのは割ともったいないです。

歩き出そう!焼き物の街へ・・・・・・とは言うものの、「聖地巡礼なんてしたことない」「多治見って言ってもどのへんに行けばいいの?」「気軽にいけるの?」「徒歩でいける?」などなどの心配もあるでしょう。

この記事は、聖地巡礼に何回か行ったおれが、初めて多治見を訪れる人に向けて、知っておくとそこそこ役に立つであろう情報をまとめたものです。

(そういうわけなので、このシーンの場所はここにあります的な情報を網羅的に知りたいのであれば別のサイトのほうが良いです)

とりあえず駅からオリベストリートまで歩こう!

多治見に着いたら、とりあえず多治見駅から本町オリベストリートに向けて歩きましょう。やくも聖地巡礼は、多治見駅から本町オリベストリートまで歩くだけで7割完了すると言っても過言ではありません。ここだけお散歩して帰っても十分楽しいくらいです。車で来た人も、いったん駅の近くに車をとめて、この道を歩くといいです。

赤線で書いた1.0kmの道中には、アニメや実写でよく見る場所や施設が大量に登場します。この道程で見物できる聖地のごく一部を紹介します。

まず改札を出ると、われわれが少なくとも12回は見た立派なモニュメントが登場します。陶都・美濃を象徴する迫力のある陶壁です。

ながせ商店街に向かって歩いていくと、陶芸部員がちょいちょい買い食いをしている富士アイスが登場します。じまんやきと巨峰ソフトを買って、さらに歩くとながせ商店街の入り口に差し掛かります。

商店街を進むと、カッパ広場があらわれます。

このカッパに使われている緑の釉薬は「織部釉」と言います。織部釉は伝統的な美濃焼の釉薬の一つで、多治見では非常によく見る色なので、「この緑は織部、この緑は織部、・・・」とぶつぶつ言って暗記しておくと、その後の聖地巡礼が楽しくなります。

じまんやきとソフトクリームを手にしながら「この色は織部・・・」とブツブツ唱えているうちに、我々が何回も見た橋にさしかかります。

橋を渡ってしばらく進むと、本町オリベストリートに到着します。本町オリベストリートは昔ながらのいい感じの建物が立ち並ぶエリアで、やきもののお店が数多く立ち並びます。

手前のレトロな木造の建物が姫乃の家のモデルです。アニメだとカフェになっていますが、実際はアンティークショップとして営業しています。

サロンドマミーと書いてある奥の建物は成瀬直子の家のモデルで、最近はカフェとしても営業しています。

後ろを振り返ると陶都創造館という立派な建物があります。陶都創造館はやきもののテーマパークみたいな施設です。たとえば、かみさまと真土泥右衛門が置いてあったり、姫乃たちの等身大パネルが置いてあったり、やくもグッズがほぼ全て売られていたり、かと思えば百万もするガチのやきものが販売されていたり、やきものを展示する博物館があったりします。

この施設がアニメに登場したわけではありませんが、やくも聖地巡礼の拠点となる施設なので、訪れない手はありません。


この他にも、多治見駅から本町オリベストリートへの道中には、アニメに登場した風景がメッチャたくさん登場します。何も考えずにこの道を歩くだけで聖地巡礼の大半が済むので、ほかのアニメと比較しても聖地巡礼の難易度はずいぶん低い印象です。

個人的な考察なんですが、これはやくもの企画担当がかなり頑張った結果だと思います。聖地の大半をまとまった位置に、しかもわかりやすく配置することで、巡礼の難易度をグッと下げよう、という意図を感じます。

どうやって移動する?

聖地巡礼を計画するにあたって、徒歩で快適に巡礼できるのかどうかは非常に重要です。結論としては、やくも聖地巡礼は車がなくても楽しめます。むしろ徒歩のほうが楽しめる説すらあります。

なんだかんだ多治見はそこそこ都会なので、無料の駐車場は多くないですし、道が狭く一方通行も多いです。そういうわけなので美濃焼ミュージアムとかモザイクタイルミュージアムとか土岐プレミアムアウトレットとかセラミックパークMINOとかに行きまくったり、ホタルを見に行ったりしない限りは、むしろ車より徒歩のほうが動きやすいんじゃないかと思います。

その上、なんだかんだ多治見はそこそこ都会なのでバスもタクシーもそれなりに走っていて、レンタサイクルすらあります。そのへんを活用すれば行けない場所は無いので、車が無いからといってビビらなくても大丈夫です。ビビらないようにしましょう。

車で行く人のために、多治見駅周辺で憶えておいたほうがいい駐車場を一箇所だけ紹介しておきます。MAYパーク多治見ながせ駐車場です。

ながせ通り商店街の真ん中という、聖地巡礼民にとっては超好立地な場所にある上に、2時間まで無料なので神です。2時間過ぎてもそんなに高くないのも最高です。

他の駐車場もそんなにお値段が高くないので、なんだかんだ言って車でも安心して巡礼できます。

多治見市美濃焼ミュージアムに行こう!

そのほかに、とりあえず行ったほうがいい施設として多治見市美濃焼ミュージアムがあります。

二番窯の3話にも登場した場所です。

1300年前から存在する美濃焼の歴史を1300年前の発掘品から順番に展示しているミュージアムです。

やきものに興味がある人ならメチャたのしいですし、いま興味がなくてもここから興味が芽生える可能性は大いにあります。

美濃焼というやきものは、「特徴が無いのが特徴」なんて言われるくらいフリーダムなジャンルです。多治見市美濃焼ミュージアムはどちらかと言えば伝統的な美濃焼ばかりを展示しているミュージアムではあるんですが、それでもメチャいろんな色や形のやきものが展示されていて、美濃焼ってガチでフリーダムなんだなあ、と実感することができます。

人間国宝を含む数々の陶芸ガチ勢の先生が作った茶碗でお抹茶をいただけるコーナーがあるのも最高です。1回500円というありえない安さで、ものによっては何十万もするらしいお茶碗を実際に使うことができるのは気前良すぎだろと思います。

それはそうとミュージアムショップにはいろんな作家さんの作品が販売されており、中には館長が自ら直々に作った抹茶茶碗を売っている謎のコーナーもあって楽しいです。さすがにこういう施設の館長をやっているだけあって作品はたいへん素敵なんですが、しかし館長という立場上あまり利益を出せないからなのか、3000円程度の破格で販売されていて激アツです。

そういうわけなので美濃焼ミュージアムには極力行ったほうがいいです。

ただ徒歩だと行くのがちょっとダルいのが玉に瑕ではあります。がんばりましょう。

陶芸をやれ!!!!

やくも聖地巡礼経験者のおれから皆さんに言いたいのは、陶芸をやれ、というただ一点に尽きます。多治見に行ったら陶芸体験をしましょう。

高校生が趣味をやる系のアニメは数あれど、陶芸ほど気軽に体験できる趣味はそうありません。キャンプとかギターとかバスケットボールとか、趣味を題材にしたアニメは様々あるわけですが、いずれの趣味も、道具が必要だったり、ルールを覚える必要があったりするので、ちょっと1日だけ体験してみる、みたいなことが困難です。

一方で陶芸は、陶芸体験をやっている施設に行って先生に言われるがまま脳死で手を動かしているだけで作品が完成する上に、体験料も3000円程度とバカ安で、時間も1時間くらいしかかかりません。その後も陶芸を続けるとなると話は別ですが、ちょっと体験するだけであれば、これより体験しやすい趣味なんて、この世には瞑想か俳句くらいしか存在しません。せっかく体験しやすい趣味を題材にしているので体験しないのは非常にもったいないです。

実際に作品を作ってみることでわかることもたくさんあります。たとえば「粘土でヒモをつくるのって意外と難しいな(だからヒモで座布団をつくった姫乃は意外とすごいな)」とか、「ろくろで大きい器を作るのって難しいんだな(だから十子先輩は技術がすごいな)」とかです。陶芸をやってみることで、陶芸趣味のおもしろさを理解できる上に、やくもへの理解も深まるわけです。

先生に言われるがままに手を動かしているだけでマグカップが完成しました。おれが作ったわりにはメチャ美しいですね。

その後、焼き上がったマグが届きました。メチャ美しいですね~。自分で作ったカップで飲む梅昆布茶は美味しさもひとしおです。

コーヒーかお茶か水を飲む人であればマグカップは毎日使うものなので、マグが自作の美しい作品だと毎日がちょっとだけ楽しいです。そういうちょっとした楽しさを積み重ねて毎日をメッチャ楽しく過ごしたいな~みたいな野望がおれにはあります。


というわけなので多治見に行ったら陶芸体験はやったほうがいいです。ところで多治見には陶芸体験を行っている施設がいくつかあります。はたしてどこに行けば良いんでしょう?おすすめを列挙します。

虎渓窯

オススメその1は虎渓窯です。ヒメナ・バルデスが弟子入りしたことで知られるとともに、体験場が陶芸部部室の内観のモデルにもなっています。

こんなのとか。

こんなのを作りました。

虎渓窯は釉掛けが凝っているのが特徴かな~と個人的に思っています。

陶芸体験では、時間の都合上、ろくろを使って粘土をこねるところまでしかやらせてもらえません。釉薬をかける作業は工房の人が替わりにやることになります。で、虎渓窯は選べる釉薬の候補がメチャたくさんある上に、釉薬掛けの技術も非常にちゃんとしているっぽく、写真を見ての通りの美しい色合いに仕上げてくれます。

ボイスオブセラミックス

二番窯の放課後で声優さんが作陶していたボイスオブセラミックスです。

こんな作品を作りました。

「国宝みたいなゴツくてデカくてイカついお抹茶碗を手びねりで作りたいです!」と中学生みたいなレベルの低いリクエストをしてみたところメチャクチャしっかり教えてくれて、こんな素晴らしい作品を作ることができました。

最近だと電動ろくろ体験は実施していないみたいなので、やるなら手びねり体験一択になります。手びねりはキレイな形を作るのが難しいんですが、かわりに味のある複雑な形状になるので面白いですよ。

ヴォイス工房

ヴォイス工房は1期の放課後で声優さんが陶芸をやっていた場所です。おれは行ったこと無いので詳細はわからないんですが、実写の聖地なのでここも候補に入れるといいんじゃないでしょうか。

VOICE工房は多治見市美濃焼ミュージアムのすぐ近くにあるので、陶芸体験と一緒にミュージアムにもに行けるのが良さそうだな~と思っています。

メシはここで食え!

メシ情報です。

やくも聖地のうち、おれが行ったことあるお店を選出しました。

信濃屋

やくも聖地界のダークホース、信濃屋です。一番窯9話の放課後に登場したお店ですね~。

駅から歩いていける距離にあります。

(最近は店内写真撮影禁止になっているようなので注意が必要です。この写真は撮影禁止になる前に撮ったものです。)

ころかけうどんがありえないくらい美味いです。コシがありながらも極限までフワフワしている不思議な食感で、ほかの店には無いタイプの麺です。

うどんに具なんていらねえんだよ邪魔なだけだ、とわれわれに理解(わか)らせようとしてくる強烈なうまさです。

うどんマニアの間ではどうも割と有名なお店のようで、食べログを見ると「うどん好きが辿り着く最後の聖地」とか書いてあって謎です。

支那そばも売っています。こちらもメチャうまいです。標準的な成人男性の場合はうどんだけだと少し物足りないでしょうから、支那そばの小も注文するのがおすすめです。

信濃屋は営業時間がかなりシビアなので、そこだけ注意が必要です。営業は週3日だけ、しかも夜は営業していません。王者の風格ですね。

とはいえ麺がメチャうまい上に接客がすごく心地良いので、このお店の営業日に合わせて聖地巡礼スケジュールを組んでもいいくらいだと思っています。

うな千

一番窯の放課後に登場したうなぎ屋さんです。

駅から近いです。

メチャうまいうなぎを提供してくれます。ガチでうまいです。多治見はうなぎが名物なので、うな千に行くことで旅行先を満喫した感が増して旅の満足度も高まります。

ところでうなぎ屋と聞くとお財布の心配をしてしまうわけですが、うな千のうなぎ料理には様々なグレードがあり、うなぎ少なめのうな丼なら実は1600円から食べられます。マック2回行ったと思ってうなぎを食べましょう。

CAFE NEU!

一番窯の放課後3話に登場したCAFE NEU!です。

駅から近いです。

パンもカレーも激ウマでガチビビりをしました。

店内もありえんおしゃれです。

きんぎょ茶屋

二番窯の放課後11話に登場したきんぎょ茶屋さんです。外装からしてバリバリにやくも推しです。

多治見駅から歩いて行くのはちょっとキツい距離ですが一駅だけ電車に乗って小泉駅まで行けば徒歩で攻められます。

これはたしかクリームあんトーストのモーニングセットです。コーヒーも入れて全部で700円でした。ありえん安いですね。中京圏特有のサービスしまくりモーニングって感じです。

おれは食べたことないですが、昼以降はカレーやオムライスなんかも提供しているようです。

入り口にはかみさまと真土泥右衛門が鎮座しています。

さらに店内に入ると、ロボ真土泥右衛門が出迎えてくれて流石に謎です。

木曽馬

アニメにも放課後にも登場した「木曽馬」の移転後のお店です。アニメに登場した頃の木曽馬とは場所も建物も変わってしまったので聖地っぽさはあまり感じられませんが、メシのうまさはガチです。

多治見駅から歩いていくのはちょっとキツい距離ですが一駅だけ電車に乗って小泉駅まで行けば徒歩で攻められます。

五平餅です。メチャうまかったです。ほかにもたこ焼きやあんまき(東海地方のお菓子です)も販売しています。ガッツリ食べる感じのお店ではありませんが、おやつやお土産に便利です。

せっかくアニメ聖地に行ったなら、可能な限りアニメに登場したメシをいろいろ食べて帰りたいわけですが、とはいえ我々は1日に3食までしか食べられません。ところがぎっちょん、お土産という裏技を使えば、短い滞在期間でも無限に現地のメシを食べることができるのです――――――。

おまけ:ちょっとだけ美濃焼のことを知っておくといいよ~

多治見はやきものの街です。街のいたるところにやきもののオブジェやタイルアートがあります。多治見を歩く上では、やきもの、特に美濃焼についての知識が少しだけでもあると、街を歩いているときの楽しさがかなり違います。ソースはおれです。おれがはじめて多治見に行ったときはやきものの知識がほぼ無かったので、聖地巡礼はメチャ楽しかったものの謎さもだいぶありました。ところが2回目はそこそこ勉強してから訪れたので、謎だった部分が理解できる楽しさがあって最強でした。

で、美濃焼のことを知る上で、実にちょうど良い教材があります。「やくならマグカップも」です。

ちょっとマニアックな設定ではありますが、姫乃、直子、三華、十子の4人には、それぞれ焼き物のイメージがあります。

現代の美濃焼は「特徴が無いのが特徴」とか言われるくらいガチでなんでもありのフリーダムなやきものなんですが、伝統的な美濃焼には割とパターンがあります。

で、伝統的な美濃焼の類型として有名なのが「志野」「織部」「黄瀬戸」「瀬戸黒」の4パターンです。この4種類のやきものは秀吉より前の時代から続く伝統的な美濃焼です。で、姫乃は志野、直子は織部、三華は黄瀬戸、十子は瀬戸黒をイメージして作られたキャラだとされています。

やきものはただ見ているだけでも楽しいわけですが、美濃焼のお店に行ったり、多治見で陶芸体験をしたりするなら、基礎知識としてこの4つのやきものの名前を知っておくと楽しさが深まります。4つのやきものを見ていきましょう。

まず姫乃のイメージとされる「志野」です。白く厚ぼったい釉薬が特徴です。焼き加減でところどころ赤くなったり、ピンホールと呼ばれる小さな穴が空いたりするのがチャームポイントです。

この作品はほぼ白ですが、全体的に灰色っぽいヤツもいれば絵が書かれているヤツもいて、志野ひとつだけとっても多様性があります。

写真は人間国宝・鈴木藏氏のお抹茶碗で、多治見駅の改札を出たところのコンコースに展示されています。

こいつは瀬戸黒です。十子先輩に対応しています。深い漆黒と、表面のデコボコが美しいやきものです。

瀬戸黒は、焼いている最中に窯の外に出して水に漬けて急冷する、というクレイジーな方法で作られます。急冷することで黒くなるんだそうですが、それはそうと最初にこの製法を思いついた人はカニを最初に食った人くらいはヤバいと思います。

写真のお抹茶碗は人間国宝の加藤孝造氏が作った作品で、同じく駅のコンコースに展示されています。

「織部」です。写真の器はおれが買った湯呑で、佐藤和次さんという作家さんの作品です。

織部釉と呼ばれる緑色の釉薬を使ったやきもののことを織部といいます(ややこしいことに緑じゃないヤツもたまにあります)。

いろいろ理由があって、織部は奇抜な形に仕上げられたり、奇抜な絵を施されたりすることが多いです。この湯呑だって、クソデカいカニの絵が書いてあって冷静に眺めるとかなり謎さがあります。

織部の多くが個性的な見た目をしていることを考えると、成瀬直子が織部に対応しているのは納得感があります。

黄瀬戸です。淡い黄色の釉薬を使ったやきもののことです。三華イメージのやきものらしいです。

黄瀬戸の作品の中には、ワンポイントとして織部釉をたらしているものが多いです。このお茶碗もそうなっていますね。

土岐川姫菜がつくった「かみさま」も黄瀬戸の黄色と織部の緑で着色されているっぽいです。

写真はせろりんとかいう作家がつくったお抹茶碗ですよ~。


そういう感じです。

ごちゃごちゃ言いましたが結局のところ多治見は良い街なので前情報無しでブラブラしているだけでそれなりに楽しいです。

多治見に行ったことがない人はぜひ多治見に行ってみてください。行ったことがある人はもう1回行きましょう。

終わり。

せろりんでした。

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