アニメ「スローループ」を見ているよ~(1~3話感想)

アニメ

せろりんです。

なんか最近 アニメが楽しい・・・

ということで、なんか最近 神アニメ「スローループ」を無限回みています。

3話まで見たのでおもむろに感想を書こうとおもいます。3話までのネタバレがゴリゴリにあります。まだ見てない人は先に見たほうがいいですよ~。

スロルアニメのここが好き!!!って話を列挙していきます。おねがいします。

1話「とても変わった女の子」

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」1話より引用

「私の父はとても変わった人だった。見たこと無い楽器にハマりだしたり、目玉焼きには醤油でもソースでもなくポン酢をかけていた」

(中略)

「その変わった父は3年前にとてもポピュラーな病気で亡くなってしまった」

目玉焼きにポン酢って。そんなことしていいのか…。

「変わった」人だったのにポピュラーな病気で死んでしまうおかしさを、笑い飛ばすわけでも悲しむわけでもなく淡々と独白するシーンです。笑い飛ばせるほど他人事にはなっていないけど、いまさら悲しさがこみ上げてくるほど新鮮な記憶でもないことがわかります。一気に引き込まれますね。

それはそうとおれは塩コショウ派です。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」1話より引用

「海のない県に住んでたから、海見たらテンション上がっちゃった!」

目玉焼きにポン酢をかけ続けたせいで癌になって退場してしまった信也のとっつぁんに変わって登場するのが「とても変わった女の子」であるところの海凪小春さんです。ただし、海でフライフィッシングをするのは相当変わったことらしいので、1話のサブタイトルになっている「とても変わった女の子」は小春とひよりの両方のことを表している説もあります。

ところで小春はいままでどこに住んでいたんでしょうね。原作で明らかになっていましたっけ?

日本に海なし県は群馬、栃木、埼玉、長野、山梨、岐阜、滋賀、奈良しか存在しないので候補はそう多くありません。なんとなく西のほうではないような気もします。おれは山梨県民なので山梨だとうれしいな~と思っています。でも小春はなんとなく都会っ子っぽいので普通に埼玉とかかもしれないです。(追記:6巻で明らかになりました)

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」1話より引用

ここ!アニオリですよ!!!!!おれはスローループの原作を1兆回くらい読んでいるのでどこがアニオリなのか一発でわかります。というわけなので、ここを見た時は超びっくりしました。

小学生の頃から山川ひよりのことをやまひーと呼んでいた吉永恋が「山川ひよりから海凪ひよりになるのか・・・」と言っているときの心境を考えると頭がパンクしそうになります。

新しい生活を応援してあげたい気持ちもあり、結局自分はやまひーになにもしてやれなかったという気持ちもあり(もちろんこれは勘違いなんですが)、近い将来を想像して幼馴染が遠い存在になってしまうような気がしたり、やまひーって呼び方を変えるのは嫌だなーなんて気持ちもあったりするかもしれません。いろんな想いのこもった一言を、表情の見えないLINEのメッセージで伝えるアニオリは暴力性が高すぎて思わず気絶するかと思いました。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」1話より引用

「私のこと騙したのね!」

みなさんにおれかましては中学生のころジョジョのセリフを学校で叫びまくっていたことと存じます。それはそうと、ちょいちょい小春が何らかの元ネタがありそうな芝居がかったセリフを言うのは、病気がちでドラマかなにかをたくさん見て育ったからなのかな~とおれは勝手に思っています。

おれはこういうシーンで無限に悲しくなってしまうので毎秒号泣しながらスロルを見ています。

ただ、みなさんがジョジョのセリフを叫んでいたのと同じように、べつに健康に育った人でもドラマやアニメのセリフを多用することはあるので、なんでもかんでも生い立ちに結びつけて考えるべきなのかは、ちょっとなんとも言えないところです。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」1話より引用

こんなに興味持ってくれてるんだし、釣り楽しいって思ってもらいたいな。もうちょっと初心者向きの釣り方、調べて教えてあげるのも。でも・・・

「もう帰ろっか」

ここも凄かった!初心者向きの釣りに手を出してみようかと考えた次の瞬間に、ポン酢と楽しくフライフィッシングをしていた昔の自分を一瞬だけ回想して考えを改めるシーンです。

家族も、名字も、身長も、父親の部屋も変わってしまう中で、釣りのスタイルだけは変えたくないと思ったんでしょう。やまひーもおれもお前も、べつにどんな釣りをしてもいいし、しなくてもいいのに、オヤジが死んでしまったせいでフライに縛られてしまっている悲しいシーンです。

おれはこういうシーンで無限に悲しくなってしまうので毎秒号泣しながらスロルを見ています。

ところがどっこい1話のラストシーンでひよりの考えは変わります。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」1話より引用

「考えてみたら、小春は知らない街で新しい家族と暮らすことになるんだよな」

(中略)

「えっとね。ひよりちゃんのパパの部屋、私が使ってもいいのかなって、思って」

「なんだ。そんなことか」

「そんなこと!?」

「あのさ。エサ釣りとかもっとかんたんにできる釣り方調べとくから。天気の良い日に、また海に行こう」

自分よりもっと劇的に環境が変わっているのに何故か楽しそうにしている「とても変わった女の子」の姿を見て、変わっていくのも悪くないかも、なんて思ったんでしょう。

とても変わった父親と、とても変わった女の子と、変わっていく毎日のことを考えながら、変わることにちょっとだけ自信を持てるようになるお話が1話です。1話から密度が高すぎて重量税がヤバそうです。

スローループは、フライフィッシングの話であると同時に、ひよりがフライフィッシング以外の釣りにも挑戦していく話でもあるのです。

2話「笑顔になれたら」

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」2話より引用

吉永恋、初登場!!!!!!!!!!

おれは初視聴のとき、Twitterで実況しながら見ていました。で、吉永恋初登場時にTLが「吉永恋」「恋ちゃんだ!」「吉永恋」「うおおおおおお」「吉永恋」みたいなツイートで埋まりまくっていたのが壮観で良かったです。でも実際、スローループの原作を読んで吉永恋を好きにならないオタクはあんま居ないと思うので、ああいう反応になるのはよくわかります。おれもアニメ化が決定した日からずっとこの瞬間を楽しみにしていました。吉永恋!

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」2話より引用

「フライやるなら最初は管釣りがいいんじゃないかって恋ちゃんに言われて」

「えっ」

「恋ちゃんが、お父さんに車出してくれるように頼んでみるって」

吉恋が異常な人気を持っている理由は、見た目がかわいいからなのはもちろんなんですが、それ以上に吉恋が底抜けに良いヤツだからなんだと思います。ガチでいいヤツすぎるんですよね。2話でも、自分はべつに釣りが好きなわけでも無いのに海凪家のために一肌脱いでいます。

そんで、恋さん曰く「フライやるなら最初は管釣りがいい」らしいので、おれも管釣りに行ってみようかな~と思いました。おれはスローループの影響で餌釣りをやったことはあるんですが、フライは完全未経験なので、流石にやってみたいな~とここ数年ずっと思っています。こういうのは誰かに教わるのが一番よいのでフライ経験者がいたらぜひおれをフライフィッシングに誘ってほしいです。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」2話より引用

「私、友達の資格無いんだ」

「友達に資格なんているの?」

友達に資格が必要だと考えるのはこの世で吉永恋とイルミ=ゾルディックくらいでしょう。どう転んでも、資格がどうとかウジウジ考える必要は1ミリもありません。でも、その思慮深さが吉永恋の魅力なんすよね。おれにはわかります。

この後の、恋ちゃんが傘を閉じるシーンもすごくよかったです。傘が閉じられていくのは心の壁がなくなっていくようで爽快でしたし、直射日光なんて気にせず傘を閉じたことで、吉恋が釣りに向き合っていく覚悟が芽生えたことも伝わりました。

傘を閉じるシーン自体は原作にも一応あるんですが、アニメだと傘をかなり強調した表現になってます。あのコマをアニメ化にあたってああいうふうに広げるなんて、やっぱアニメのプロはすごいな~と思います。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」2話より引用

2話で初公開になったエンディングもすごく良かったです。

歌詞ではサイダーのことを表現している一方で、映像ではシャボンの玉を描写しています。歌詞で言っているサイダーの泡のことを、映像ではシャボン玉の泡として比喩的に表現しているんですね。

「光を集め」ながら虹色を映しているシャボンは思い出の一つ一つのように見えて、シャボン玉を思い起こさせるサイダーの泡はビンの中で生まれては浮かんで弾けていって、弾けるときのシュワシュワの音は笑い声みたいに響いているわけです。そんなことを考えながらサイダーのビンを見ている自分が今ここに居て、過去から未来に流れては弾けていく泡を見つめながら、過去も未来も笑っちゃうような今がずっとここにありますように、なんて祈る。そんな瞬間を描いたエンディングです。歌と映像が混ざりあって本当に美しいエンディングになっています。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」2話より引用

シャボン玉をつくっている様子を見ている「今」の3人が海底をモチーフにした部屋に居るのも、すごい表現だなあと思います。海底から水面に上がっていく気泡は炭酸の泡のように見えるよねと主張しているんですね。釣りをやっているとき、水面に弾ける泡もまた、笑い声みたいに聞こえるのかもしれないです。なにをいってるのか分からなくなってきましたけど、そういうことなのです。

3話「ありがとう」

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」3話より引用

小春がやたら嫉妬深い理由が病気がちで孤独に育ったからだったり、小春が姉であることにこだわるのが弟を亡くしているからだったりするの、おれの気が狂うからマジでやめてほしいです。

おれはこういうシーンで無限に悲しくなってしまうので毎秒号泣しながらスロルを見ています。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」3話より引用

「かっこいい~!」

ここでキャスティングしているひよりが本当にカッコいいのが最高です。マジカッコいいよね。フライフィッシングに限ったことではないですけど、同じ動作を何回も繰り返してきた人の技って無条件でカッコいいな~と思います。吉恋情報だとやまひーには割と隠れファンがいたらしいですけど、そりゃそうなるよなと思います。かっこよすぎる!

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」3話より引用

なんか最近 釣りが楽しい・・・ それは多分 きっと・・・

「ありがとう」

って言いたくなっちゃったけど、恥ずかしいから、やめとこ。

おれは「なんか最近 釣りが楽しい」とかいうセリフがガチで好きです。このセリフは単行本のあらすじやアニメPVの冒頭にも使われている象徴的な一言です。そういうわけで、アニメ化に際してどんな感じになるのかメッチャ楽しみにしていたんですけど、まさか2回言ってくれるとは思いませんでした。みなさんは最近、いつもやっていることが、なんか無性に楽しく感じるような経験って、しましたか。おれはなんか最近アニメが楽しいです。それは多分、きっと・・・

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」3話より引用

「ご飯係はお父さんだったんだけど、入院してからはスーパーのお惣菜とか外食とか多くってね。仕事とかいろいろ、ちょっと余裕が無くなっちゃって、ダメだね」

「あっ・・・」

ここ!ここの謎の「あっ・・・」は、ちょっと前のシーンで吉永恋が言っていた、親を人間として見るようになった瞬間、なんだと思います。親も人間なので料理が下手でも別に不思議はないし、余裕が無くなることもあるわけです。さすがは吉永恋、正しいことしか言わないですね。

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」3話より引用

「わかるよ。ひよりちゃん、今日は楽しかったね」

「うん」

「だから大丈夫。ひよりちゃんのパパも、私のママも、きっとわかるよ。昔と変わらない、笑顔でいれば」

©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会 「スローループ」3話より引用

このアルバムも半分アニオリです。アルバムの小春がどれも同じような笑顔をしている理由が、笑顔でいれば死んだ家族が自分のことを見つけてくれると思っているからなの、おれの気が狂うからマジでやめてほしいです。

父親が死んでから急に自分の背が伸びたことをひよりが心配しているのも本当に気が狂いそうになります。背が伸びるのって、ほんとうは良いことなのにね。

おれはこういうシーンで無限に悲しくなってしまうので毎秒号泣しながらスロルを見ています。

でも悲しいだけではないはずです。おれたちは無限の星の中から北斗七星を見つけることができます。だから、なにもかも変わってしまう世界にいても変わらない笑顔でいればきっと見つけてくれるはずです。そう思うと、この世界でもなんとか笑顔でやっていける気がしてきませんか。スローループには悲しいシーンも多いですけど、でも、そういう温かい気持ちになれる話です。小春日和ってやつかもしれないですね。


4話以降も楽しみですね~。はやく放送してほしいです。

まーじでいいアニメ化だなーと思いました。

ありがとう、って言いたくなっちゃったけど、

恥ずかしいからやめとこうと思います。

せろりんでした。

コメント

  1. […] […]

  2. […] […]

  3. […] […]