せろりんでーす。アニメ「やくならマグカップも」の聖地巡礼をやったときにつくったマグカップとティーカップとソーサーが届いたので自画自賛をしていきます。
陶芸体験を行った窯元は多治見市の虎渓窯さんです。陶芸部室の内観のモデルになった場所とされており、やくもの聖地の一つでもあります。
ジャン!マグカップです。陶芸家・せろりんとしての初作品ですよ~。
うお~メチャ綺麗に仕上がっています。売り物みたいに端正ですね。
や、これはいいな・・・・・・・・・・・・・・・・・。
漆黒って感じで質感がすごく良い上に、飲み口の部分や取っ手の角の部分は微妙に色が違っていて、それもまた素晴らしい味わいです。
もともとはこんな感じでした。
マグカップは①ろくろで粘土をこねて②カップの余分な粘土を削って③高台(裏のくぼんでいる部分)をつくって④取っ手をつけて⑤素焼きして⑥釉薬をかけて⑦本焼きをする、という非常に大変な工程を経て作られるんですが、1日だけの陶芸体験だと粘土をこねる作業以外はすべて窯の人がやってくれます。取っ手は自分で作れるんですが、接着するのは後日窯の職人さんがやります。
もともとはこんなに味気ない粘土の塊だったのに、窯の職人さんのおかげで素晴らしいマグカップに仕上がりました。ありがとう窯の職人さん・・・・・・・・・。
おれは虎渓窯さんで陶芸体験をした後、「もっと陶芸やりてえな~」と思って地元の陶芸教室に通い始めた人間で、要するに陶芸をやる人間の端くれの端くれなので良くわかるんですが、この取っ手の付け方はマジでうまいな~と思います。ちゃんと強度がありそうで、それでいてカップから取っ手が生えているかのような滑らかさで接合されています。上手ですね。おれがやったら絶対にこんな上手くできません。
抹茶ラテを入れてみました。
おれは陶芸をやる人間の端くれの端くれなのでわかるんですが、おれのような初心者がつくった食器は、デザインはともかく使い勝手がイマイチになりがちです。まず、やきものは焼くと縮むので、どうしても狙った通りの大きさになりにくいです。そんで、取っ手も素人が作ると大きさや形状がイマイチになりがちで、ちゃんと設計された工業製品と比べると持ちにくい作品になってしまうことが多いです。さらにさらに、おれみたいな素人が作るとどうしても肉厚になってしまって、メッチャ重い食器になることもあります。
ところがどっこいこのカップは、大きさは丁度いいし、取っ手も超持ちやすく、しかも軽くて最高です。
う~ん初作品にしてはメチャいいのをつくってしまいました。まあ7割くらいは窯の職人さんの手柄ですけど、3割くらいは自分の手柄なのでなかなかうれしいです。
こいつはついでに作ったカップアンドソーサーです。ウオッめっちゃオシャレですね。
白釉にトルコ青をたらしました(たらしてくれたのは窯の職人さんです)。
ソーサーはあえて歪ませてみたんですが、歪ませないほうがよかった説はあります。そもそもソーサーは上にカップを乗せて使うためのモノなので、歪ませてしまったらカップがガタついて安定性が最悪になるのはちょっと考えればわかることではあるんですが、おれはアホなので歪ませてしまいました。
それはそうと粒状の模様が出ていて超綺麗です。宇宙っぽいですね。
今後これと全く同じ模様のものを焼こうとしても絶対作れないですからね~。特別感があってよいです。二度と同じ色にならない儚さは昨日よりもほんの少し咲いた花みたいだなあと思いました。
和紅茶を入れてみました。
紅茶専用のカップとしてつくっただけあって流石に紅茶が映えます。飲み進めていくとトルコブルーの見事な模様が出現するのも良いですね。
取っ手は若干いびつではあるんですが、ソーサーのいびつさとマッチしていて、これはこれでいいかもしれないです。
取っ手はデザイン重視でつくったので、持ちやすさは正直イマイチです。紅茶カップは背が低く扁平な形状に作るのが基本なので、本体に合わせたデザインの取っ手を付けるとどうしても持ちにくくなってしまいますね~。
ただ、取っ手の持ちにくさが最悪なことで有名な、おれが持っているウェッジウッドのワンダーラスト アップルブロッサムと比べれば神みたいに持ちやすいので、天下のウェッジウッドにはかろうじて勝つことができました(ワンダーラスト アップルブロッサムの取っ手はマジで持ちにくいです)。
窯のルールで、高台に必ずなにか一文字入れないといけないらしいので、せろりんのSを入れました。「も」でもよかったかもしれないです。
にしてもいい模様ですね。おれはキレイな絵の書き込まれた洋食器ブランドの磁器製ティーカップが好きなんですが、さすがに時代は施釉と本焼きの一発勝負で模様が決まってくる陶器だろ・・・となりました。
そういうわけで素人がつくったわりにはありえないくらい良いものが出来上がってテンションが上りました。
陶芸体験はガチで楽しいし、おれみたいな下手くそでも運が良ければ良い作品が作れるので、皆様も多治見に行った際はぜひ、一緒に見た景色や溢れてくる気持ちを消えないように形にして残しておきましょう。おれはアソビュー!から虎渓窯さんの電動ろくろ体験1時間コースを予約しましたよ~。
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